【第3回WUBS】スプリングトーナメントで連覇を果たした日本体育大、初出場のWUBSで力試し【リバイバル記事】【バスケ】
ワールドクラスの存在感、小澤飛悠
日本体育大のロスターは、スピードを生かしたプレーメイクに長けたガード陣、しぶとく勝負強いウイング陣、高さとパワーを併せ持つセンター陣で構成されている。 注目すべきタレントは多々在籍しているが、U19日本代表の一員としてFIBAワールドカップ2023で男子日本代表の歴代最高成績となるベスト8進出に貢献したスモールフォワードの小澤飛悠(189cm/2年)にまずは触れるべきか。 小澤はそのU19ワールドカップで8試合に出場し、平均4.7得点、3P成功率32.1%(28本中9本成功)、1.6リバウンドのアベレージを残した。今年5月17日(金)から19日(日)にかけて国立代々木競技場第二体育館で行われる第47回李相佰盃日・韓大学代表バスケットボール競技大会でも、昨年に続き2年連続で学生選抜に選ばれている。日本体育大での実績としては、昨年の新人戦とオータムリーグで優秀選手賞に輝いた後、今年のスプリングトーナメントでは優秀選手賞に加えアシスト王(15本)も獲得した。専修大との決勝では16得点、2リバウンドに5つのアシストを記録。3Pショットも5本中2本を沈めた活躍には、ワールドクラスのタレントの存在感があった。 ウイングでは、昨年のスプリングトーナメントで優秀選手賞を受賞した大森尊之(178cm/4年)にも注目したい。大森はその前年まではロスター外だったが、学生コーチたちとの地道なワークアウトの積み重ねでベンチ入りを果たし、レギュラーの座を勝ち取った努力家だ。今年のスプリングトーナメント決勝でも、序盤にチームを波に乗せる6連続得点など16得点、2リバウンド、3アシスト、1ブロックのオールラウンドな活躍を披露した。 小柄な3人のガード陣で最も長い時間コートに立っているのは、昨年のスプリングトーナメントでアシスト王(23本)となった月岡だ。今年のスプリングトーナメントでは、大東文化大との準決勝で10得点、10リバウンド、4アシスト、2スティールと攻守に躍動。専修大との決勝ではチーム最長の27分6秒のプレーで試合の流れをしっかりコントロールして勝利を引き寄せた。 主軸ビッグマンのジャンピエールはスプリングトーナメントで2年連続MVP。専修大との決勝戦では、後半の豪快なスラムダンクを含む13得点にチームハイの9リバウンド、ゲームハイの2ブロックと大いに力を発揮した。もう一人のビッグマンであるコネも、この試合でゲームハイとなる19得点を記録している。コネは昨年の新人戦で得点王とリバウンド王(89得点、73リバウンド)に輝き優秀選手賞にも選ばれたが、今年のスプリングトーナメントはその土台からの成長を感じさせる活躍だった。 日本体育大のメンバーの中では、月岡と小澤が第2回WUBSに学生選抜の一員として出場していた。昨年の「出番」はDay0として行われたアテネオ・デ・マニラ大とのエキジビションのみだったが、今年は母校の看板を背負っての初出場。彼らの活躍にも大いに期待したいところだ。