ADHDのフリーランスが実践する、お金の管理方法。iDeCo、NISAを始めて実感したことは…
2024年11月1日から、フリーランスが安心して働ける環境整備を目的とした法律「フリーランス・事業者間取引適正化等法」が施行されました。フリーランスという働き方が普及するなか、ライターのいしかわゆきさんは、不注意や多動・衝動性などの特性がある「ADHD(注意欠如・多動症)」を抱えながら、フリーランスとして活躍しています。そこで今回は、いしかわさんの著書『ADHD会社員、フリーランスになる。 自分らしく生きるためのお仕事ハック』より一部引用、再編集してお届けします。 【書影】独立ステップ、人脈作り…フリーランスのリアル、全部見せます!いしかわゆき『ADHD会社員、フリーランスになる。 自分らしく生きるためのお仕事ハック』 * * * * * * * ◆フリーランスが最低限やるべきお金のこと わたしがフリーランスとして独立することになったとき、母から投げかけられたシンプルな一言があります。 「えっ、お金大丈夫なん???」 母が真っ先にお金の心配をしたのには理由があります。それは、わたしがお金の管理に関して超絶ルーズだから。 「いま口座にいくらあるのか」「来月はいつ請求が来るのか」というのを管理するのがものすごく苦手なんですね……。 というわけで、ADHDのわたしが最低限やっているお金のことをシェアします。
◆「引き落とし」を徹底、口座とカードは絞る (1)すべて「引き落とし」を徹底する はじめから引き落としができるものは、速攻で引き落としにするのが鉄則。電気代もガス代もすべて口座引き落としか、クレジットカード払いにしています。銀行振込やコンビニ振込は確実に忘れるからね。 なので、わたしは引き落としができないものは届いたらその場でスマホから振り込むことを徹底しています。それでも、支払いを忘れて督促状が届いたことが何度もあります……。もうイヤ! すべての支払いが自動的にされるような設定にしておくこと、地味に大事です。 (2)口座とカードを無駄に作らない ADHDはマルチタスクが苦手です。そんなわたしたちが複数枚クレジットカードを持っていいはずがない! 使うカードがひとつなら、引き落とし日を管理しなくてもよくなるし、「引き落とし日なのに口座にお金を入れ忘れた」ということもなくなります。 キャンペーンやポイントとの兼ね合いはあれど、そこはぐっと堪(こら)えて口座とクレジットカードは絞ること。 可能であれば、事業用と個人用で分けると、確定申告が格段にラクになります。
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