<機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム>制作の裏側 世界に向けたこれまでにないガンダム “怖いガンダム”を表現
人気アニメ「ガンダム」シリーズの「機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム」が、Netflixで10月17日から世界独占配信されている。シリーズ第1作『機動戦士ガンダム』の一年戦争のヨーロッパ戦線に焦点を当てた3Dのオリジナルアニメで、“世界に向けたガンダム”として制作された。監督を務めるのは、アニメ「バイオハザード:インフィニット ダークネス」などの制作に携わったドイツのエラスマス・ブロスダウさん。同シリーズでは、初めての外国人監督となった。バンダイナムコフィルムワークスとSAFEHOUSEが手掛け、3D制作ツール「Unreal Engine 5(アンリアル・エンジン5)」で制作された。ブロスダウ監督、SAFEHOUSEの由良浩明アニメーションプロデューサー/音響監督、バンダイナムコフィルムワークスの彌富健一プロデューサーに制作の裏側を聞いた。 【写真特集】“怖いガンダム 白い悪魔! 新たなザク グフも! 「復讐のレクイエム」カット一挙公開
◇誰もやっていない新しいガンダム
ーーブロスダウ監督はこれまでガンダムシリーズを見てきた?
ブロスダウ監督 私が子供の頃、ドイツではアニメがあまり輸入されていなかったのですが、ネットでアニメを見られるようになってから、「機動戦士ガンダム」を最初に見ました。特に好きな作品は「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」です。たまたまではあるのですが、今回の作品にも同様のテーマが入っています。
ーーSAFEHOUSEが参加し、主にゲーム制作で使われているアンリアル・エンジンで制作するなどこれまでにない試みです。
彌富さん Netflixとミーティングする中で「アンリアル・エンジンでガンダムを作れないか?」という話になりました。アンリアル・エンジンでフル尺のアニメを作るなんて、おそらく誰もやっていませんし、これでミリタリー色の強い一年戦争の作品を作ったら新しい「ガンダム」を作ることができると考えました。そこから企画が生まれ、エラスマス監督を紹介されました。