<機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム>制作の裏側 世界に向けたこれまでにないガンダム “怖いガンダム”を表現
ブロスダウ監督 ガンダムは死神、骸骨のようなデザインで、目を赤くすることで、明らかにヴィランと分かるようにしています。主人公・ソラリが乗るザクのデザインもこれまでにないユニークなデザインを目指しました。ソラリはレッド・ウルフ隊に所属しています。オオカミのようなデザインを目指して、耳のようなアンテナを付けました。
ーー「ガンダム」シリーズの魅力をどのように表現しようとした?
ブロスダウ監督 「ガンダム」シリーズはMSのアクションとヒューマンドラマという二つの大きな魅力があります。MSのアクションに関しては、重さやスケール感を感じるようなリアルな映像を目指しました。ヒューマンドラマは、視聴者がその場にいて、キャラクターと一緒に経験するような作品にしようとしています。
由良さん MSに踏まれたら簡単に死んでしまうかもしれない……という絶望感を表現しようとしました。戦争に巻き込まれた人間は無力です。そこをリアルに伝えようとしています。
彌富さん 「ガンダム」シリーズは勧善懲悪ではありません。そこにヒューマンドラマがあります。今回はジオンにスポットを当てていますが、連邦側の視点で見ることもできるはずです。そこも楽しんでいただきたいです。
「復讐のレクイエム」は、約45年におよぶ「ガンダム」シリーズの伝統を受け継ぎながら、新たな映像表現に挑戦した。これまでにない「ガンダム」になっているはずだ。