クラシックベントレー31台による日本一周大冒険ツアー 「BENTLY RISING SUN RALLY 2024」その一端をレポート
インバウンドの最高峰を垣間見た2日間
富士スピードウェイホテルに到着したのは午後5時ごろ。すでに殆どのエントラントが到着し、アフタヌーンティーを楽しんでいた。 われわれは24日間のツアーの内たった2日間参加しただけであったが、インバウンド客の中でもその最高峰に位置する、深く長く日本を知るツアーの存在を垣間見ることができた。エントラントの皆さんに聞いた日本の印象は、人々が優しく、食事が美味しく、素晴らしい体験ができたと多くの人が語ってくれた。エントラントの多くはすでにビジネスからはリタイヤしていて、ベントレーとの暮らしを心の底から楽しんでいる姿がうかがえた。 私が約40年前に何度も英国を訪れた際、かの地の若者は生まれた時から家にクルマがあり、父親や祖父と共に当たり前のように古いクルマを楽しむ姿に感動したものである。 その時、日本のクルマ文化もいずれはそうならなくてはと感じたのだが、今の日本はまさに40年前の英国と同じ状況にある。実はAUTOCAR JAPAN編集部にも、マニアックな若者がスタッフとして加わってきた。この状況は大いに楽しみだが、英国はさらに先を行き、100年前のクルマでガンガン走っているのだ。 「クルマは、走ってこそなんぼ」なのである。 なお、ツアーの参加車両などの詳細は、画像ギャラリーでぜひ見ていただきたい。
笹本健次(執筆) 前田惠介(撮影)