クラシックベントレー31台による日本一周大冒険ツアー 「BENTLY RISING SUN RALLY 2024」その一端をレポート
W.O.ベントレー時代のオープンツアラー18台が参加
18台が参加したW.O.ベントレー時代のオープンツアラーの内訳は、オリジナルの3リッターが4台、6気筒の6 1/2リッター・スピード6が3台、4 1/2リッターが8台、そして最終モデルの巨大な8リッターが3台であった。 6気筒8リッターモデルは日本には輸入されたことがなく、細部を観察するのが楽しみであった。実車はボンネット位置が他のモデルより一段と高く大振りで、威風堂々としているのに感動した。ベントレー独特のエグゾーストノートも力強く、W.O.ベントレーの集大成版だと感じさせるに充分であった。 この時撮影したGP1999、GN5182の2台はいずれも英国からのエントリーであった。GN5182のオーナー、トニー・シンクレアさんは、私のアドレスにすぐに自身の8リッターのヒストリーを送ってくれた。 それによると完成当初はサルーンボディであったが、その後5人のオーナーを経て、1970年から2002年まではバラバラの状態でアメリカにあったようだ。 しかしレストレーションが開始された後、途中からUKに移り、2010年にショートシャシーに短縮されたオープンボディでレストアが完成された。完成後は現オーナーのもとで、カナダやアメリカ、オーストラリアなどをツーリングしているという。
CORSICA製ボディのロングノーズ・ツアラー
1台、超ロングノーズ、ショートデッキのやや変わったスタイルのシルバーのツアラーが到着したので、さっそく取材をしてみると、ベントレー社が苦境に陥った1931年になんとか生き延びようと大幅にコストダウンして製作した最後のモデル、4リッターをベースとしたクルマであった。 メカニカル部分をすべて高性能な8リッター仕様に換装し、ボディはCORSICAというコーチビルダーの手で製造されたそうだ。生産台数はわずかに6台であるという。オーストラリアからのエントリーで、ドライバーはトレバー・イーストウッドさんであった。
ティータイムの後は一路蓼科を目指す
ワクイミュージアムでのティータイムの後は、一路蓼科を目指す。一行のランチは自由でどこで食べても良いのだが、ほとんどのエントラントは朝と晩だけしっかりと食べて、昼はパスするか簡単なスナック程度だという。