高すぎる、空室がない! 国内出張「ホテル」問題、旅のプロに聞いた「安く泊まる」ための秘策
▼予約後もホテル探しを継続
「予約後もホテル探しは継続」する。キャンセル無料が多いだけに、ずっと満室状態のホテルに急に空室が出ることも実は結構ある。
▼公式Webサイトから予約する
同じホテルの同じ宿泊プランでも予約サイトによって金額が異なる場合、できればホテル公式Webサイトからの予約がおすすめ。 海外の予約サイトなどで予約した際、ホテルへ予約が入っているかメールや電話などで宿泊前に問い合わせる、いわゆるリコンファームをすると安心だ。
▼目的地の最寄りにこだわりすぎない
都市部で便利な場所は、たとえ空室があっても予算超えで断念せざるを得ない場合もある。そんな時には郊外に目を向けると「仕事先から乗り換えが少ない」「駅から徒歩数分以内」など条件のいいホテルが、予算内で見つかることも。 ただし公、公共交通機関での移動は人身事故などで止まることを想定し、「目的地までのルートが複数ある」に越したことはない。
◆インバウンド人気の逆を突くホテル探しも有効
都市部以外のエリアであれば、「車や路線バスでないと行きづらい場所」「日本語しか通じない旅館や民宿」、さらに「エクスペディア」「Booking.com」など海外の旅行予約サイトでは予約できない宿泊施設を選ぶと外国人観光客がほぼおらず、宿泊料金もまだ高騰していない可能性がある。
▼インバウンド客が苦手な場所を探す
地方ほど英語が通じにくくなるため、レンタカーや路線バスなどの利用は外国人観光客にとって日本人以上にハードルが上がる。 例えば最近筆者が宿泊した家族経営の旅館は、バス・トイレ共同の客室だが、その分安価で駐車場無料、広々とした温泉の大浴場もある。国内かつ日本人同士のやりとりで、当たり前だがコミュニケーションの問題もないことを考えると、あらためてコストパフォーマンスの高さに気づかされた。出張利用らしき宿泊客も意外と見かけた。
▼ダイナミックパッケージも選択肢
宿泊代と飛行機や新幹線などの交通費がセットになった「ダイナミックパッケージ」も、選択肢の1つ。別々で手配するより安く、経費精算が楽なこともあり、実際に出張でよく使われている。飛行機利用だと、出発まで1週間を切ると高くなることなどを覚えておくといい。 とにかく今は、出張の際のホテル探しに労力を惜しまず、多少の不便さも受け入れることが肝心。加えて、出張者自身が決して泣き寝入りせず、会社に現状を訴えるのも大事だろう。 この記事の筆者:シカマ アキ 大阪市出身。関西学院大学社会学部卒業後、読売新聞の記者として約7年、さまざまな取材活動に携わる。その後、国内外で雑誌やWebなど向けに取材、執筆、撮影。主なジャンルは、旅行、飛行機・空港、お土産、グルメなど。ニコンカレッジ講師をはじめ、空港や旅行会社などでのセミナーで講演活動も行う。
シカマ アキ