バズるより大事なのは? Duolingo SNSマーケター山根文麗の仕事術【HOW I WORK】
SNSでバズよりも意識していること
──具体的にTikTokやXでの投稿について、バズるためにどのように考えているのか、教えていただけますか? 公式のアカウント運営するにあたって、すでにフォロワーが多いこともあり、Xでよく見るミームやTikTokのダンスをするとバズりやすいという傾向があります。 トレンドに乗るためのコツはありますが、自分たちの色をどう出していくかが肝心で、そこをチームで話し合う時間が大きな割合を占めています。ブランドに合った形で、どのようにローカライズして発信するかを意識しています。 ──単にトレンドに乗るだけでなく、ブランドらしさを保ちながらどう発信するかがポイントなんですね。指標などは設けているのでしょうか? SNSを活用してサービスのPRや新規ユーザーの獲得も大事ですが、ユーザーとの関わり合いが大事だと思っています。投稿をするとユーザーの方から、「今日連続記録が100日いったよ」など、連絡が来るので「おめでとう」と返信したり。そうした関係性をすごい大事にするようにしています。 ──狙い通りにいったなと思えるキャンペーンや、特に良かったものがあれば教えてください。 直近では8月に投稿したTikTokの動画が、300万再生を達成しました。アイドルグループの「きゅるりんしてみて」という音源を使って、トレンドにどう乗せるかという話になったんです。 アイドルグループには定番のメンバーカラーがありますよね。でもそのグループは緑が不在だったので、『Duolingoのキャラクターが5人目のメンバーになりたい』という設定にしました。TikTokの「和室界隈」ってご存知ですか? ──「和室界隈」って何ですか?初めて聞きました。 和室界隈というのは、和室でおもしろいことをしたり踊ったりして人気を集めようとする界隈です。 最初は普通にアイドルのダンスを踊ればいいかなと言う話だったんですが、それではおもしろくないので、もっと本気で和室界隈に乗る提案に変えたんです。 洋服や小物もそのノリに合わせ、着ぐるみじゃなくてマスクにしようと。ただマスクに表情がないので目がキラキラするデザインを作って、マスクに貼り付けました。 それで本気で踊ってもらって、編集して。それが大成功しましたね。