長谷川健太監督、「もっとハングリーというか、ギラギラしてほしいなというのはある」横浜M戦、榊原杏太に期待 名古屋グランパス
J1名古屋グランパスは8日、リーグ今季最終戦の横浜M戦(日産ス)に臨む。長谷川健太監督(59)は、FW榊原杏太(23)のメンバー入りを明言。来季につながる奮闘に期待する。7日は、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで調整した。 榊原、ギラつきを見せてくれ―。 今季、終盤になるにつれ出場機会を失っていった若手。長谷川監督は「もっとハングリーというか、ギラギラしてほしいなというのはある」ともどかしさを表現した。 夏の中断期間前は、MF倍井が20試合出場2得点、榊原が6試合出場とチャンスはあったが、後半戦はそれぞれ5試合と0試合。指揮官は、アピールの物足りなさをたびたび口にしてきた。 「本来はこういうチーム状況の中で、若い選手が『やっぱり俺が』と出てくると、チームが活性化するが、どうせ、という形になってしまうと(困る)。だから、それを防ぐためにも最後の試合は門戸を開いたつもりだが、なかなかそこを飛び越えて行くぞという選手は少なかった印象」と、残念がった。 その中で、榊原は今季、良いプレーを見せた試合の直後に体調不良になるなど、不運な面もあった。「いい時は本当にいいパフォーマンスを見せてくれたし、ここ1週間でそういう話して、一番目つきを変えてやっていたのは杏太(榊原)かなと思う。チャンスがあるなら頑張ってほしい」と期待した。 キャリアの中で、数々の若手を指導してきた。「やっぱりアカデミー(下部組織)の選手が入ってこないと、本当の意味での強いチームにならないし、アイデンティティーを持った選手が出てこない。そういう選手はつくりたいと、常々思ってはいる」と重ねた。来季につなげる意味でも、若手、下部組織育ちの意地を見せるほかない。
中日スポーツ