犬だって車酔いします! 愛犬が快適に車内ですごせるための対策法とは? 30年の経験を元にドッグライフプロデューサーが伝授します
車酔いが収まらないようであれば病院へ
そのほか、飼い主にできる愛犬の車酔い対策としては、獣医さんに処方してもらった犬用の車酔い止め薬を飲ませる手もある。最後に、人、犬の車酔い対策の基本中の基本ともなる運転の仕方について。これは想像がつくように、加速、減速、ステアリング操作、カーブの走行ともに、ステアリング、ペダル操作をできるだけ穏やかに、スムーズにして運転すること。 クルマに走行性能が穏やかになるエコモードが付いていれば、エコモードで走ると、より愛犬に優しいドライブが可能になる。高速走行でACCが付いていれば、ACC任せの走行をすることで下手にドライバーがペダル操作するよりもスムーズで愛犬に優しい走行が可能になることも覚えておきたい。 ただ、多くの保護犬を一時預った経験からすれば、どう工夫しても車酔いする犬は重篤な病に侵されている可能性も否定できない。かつて羽田空港で引き取った保護犬のゴールデンレトリーバーは羽田から高速道路を使い、自宅までの約30分の移動でも嘔吐が止まらなかった。翌朝、動物病院に検診に出掛けた際も車内で嘔吐。診察を受けると、ステージ4の癌に侵されていたことが判明したのである。万全の対策を施しても愛犬の車酔いが収まらないようであれば、一度、動物病院で診断してもらったほうがよいかも知れない。
青山尚暉