日本最高峰バス釣りトーナメントの戦績にみる『ライブスコープ』の台頭
SASSA’s EYE Mr.ガーミン「魚が映らない=いない? フィールドに寄りますね」
ライブスコープに映らなければ、そこに魚はいないと判断すべきかとの問いにMr.ガーミンかく語りき。「場所にも寄ります。藻がある、複雑な岩があるなど、魚の隠れ場所があれば映らないことも多い。どんな場所でもルアーを投げてから、魚の有無を判断したほうがいいと思います」タイトにつく魚も映りづらく、ルアーを投入することで動く魚もいるという。
令和2年 2020
マスターズ第3戦・河口湖・8/8~8/9 準優勝 青木 唯 ◆コロナ禍・トップ50非開催年の裏で、2部リーグ・マスターズ等で熟成へ 最高峰トップ50はこの年、幾度もの開催延期を経ながら結果的に全試合が非開催へ。仮にこの年も開催されていればライブスコープの進化はさらに加速していたことが推測される。その裏で大いに注目されたのが、JB2部リーグのマスターズ戦。プロ昇格初年度ながら第3戦準優勝を始め、河口湖戦で圧倒的な高打率を誇る青木 唯選手の活躍が話題に。この年に年間15位を獲得して翌年からのトップ50参戦権の獲得へ。そのキーは言うまでもなくライブスコープ。魚探で魚自体を狙う“(ライブ)シューティング” “コールアップ”なる言葉も2000年代以来、久々に聞かれるようになっていった。 ◆パースペクティブモード 横方向の新機能が登場 この年、前方の縦方向135度が見えるライブスコープに加え、専用マウントで振動子の方向を変えるだけで水平方向150度が見える『パースペクティブモード』発表。もはや水中が丸見えの時代となったのが2020年だ。
SASSA’s EYE Mr.ガーミン ライブシューティングとは? 「魚探の画面上でのサイト。目で見て釣るのと同じです」
かつてはストラクチャーの真上を通り過ぎ、魚の居場所を判断して後方へとルアーを投入する方法だったシューティング。現在は前方向をライブで確認できるため、より精度が高まった。 「ホバストでの食わせが現代の主流。例えばベイトの群れがいるなら、やや上など離した場所で誘う。使うルアーが小さいので、群れと同化させず目立たせることも大切です。食ったら即アワセ。サイトと同じですね」 【画像】佐々選手が釣った魚はほぼ全て上アゴにフッキング。ヴィローラマイクロから30cmほど離れた位置には極小スイベルを組み、画面上では2点を追って位置を確認している。 本誌2023年11月号の巻頭でお届けした野尻湖釣行では、マイクロホバストを駆使して、ワカサギの群れに着くスモールマウスを爆釣。その模様はルアマガプライム及びYouTubeルアマガチャンネルで視聴が可能だ。