日本最高峰バス釣りトーナメントの戦績にみる『ライブスコープ』の台頭
令和3年 2021
第4戦・桧原湖・9/17~9/19 優勝 藤田京弥 ◆京弥・佐々・青木の富士五湖勢が“ライブシューティング”で圧倒 第4戦桧原湖の前週末9/11~9/12には、マスターズ最終戦野尻湖が開催。優勝は青木唯、3位には藤田京弥が顔を連ね、いずれも翌週への温存のため釣り方は非公表。彼らにとってボーナスステージとさえ囁かれた桧原湖戦の際、準優勝の佐々選手も含め表彰台上で明らかになったのがライブシューティングだった。3位江口俊介、5位小森嗣彦選手もライブスコープを積んでいたが流派は異なっていた。キーパー30cm以上かつ激しい個体差が生まれにくい桧原湖戦は通常、上位と下位のスコア差の開きが狭いがこの試合は格差を生んだ印象が強い。また12Vで稼働するライブスコープを24Vに接続して鮮明度を上げる術も明らかに。 第1戦・遠賀川・4/3~4/5 優勝 武田栄喜 前回19年は“遠賀川の神”沢村幸弘選手が圧倒的スコアで優勝の一方で、ライブスコープ活用も準優勝で涙を呑んだ武田選手がついに初優勝。産卵に向けてシャローへ上る個体をパースペクティブとの二刀流で一閃した。 第3戦・霞ヶ浦水系・7/2~7/4 優勝 佐々一真 “Mr.ガーミン”のトップ50初優勝は、奇しくもライブスコープが通用しないと囁かれる霞ヶ浦戦。だが、最終日の本誌同船時は次なるエリアへ到着するや、ベイトフィッシュの濃さや動きを伺うシーンも。バス単体を見るだけがライブスコープのアドバンテージではないのだ。 第2戦・弥栄湖・11/1~11/3 優勝 青木 唯 6月開催予定の第2戦ながら渇水の影響で事実上の最終戦へと延期された弥栄湖戦。精度の高さで定評のライブシューター・青木 唯選手がルーキーイヤー初優勝へ。18京弥選手の記録を2ヶ月凌ぐ、22歳1ヶ月での最年少優勝を決めた。
SASSA’s EYE Mr.ガーミン 「当て続けると釣れない? そんな経験はないですが…」
ライブスコープに限らず、魚探の振動子が発する超音波は魚に違和感を与えるとされ、特にシャローウォーターでは電源OFFにする派も少なくない。「いても釣れないのは(魚の)その場への依存度次第かと。僕は基本的にONのままです」試合が終盤になると超音波でタフるとも言われますが。「それは釣り方が魚に飽きられていると考え、次なる釣りを模索した方がいいかと」賢人かく語りき。