日本最高峰バス釣りトーナメントの戦績にみる『ライブスコープ』の台頭
令和4年 2022
第2戦・弥栄ダム・6/3~6/5 優勝 黒田健史 ◆予選11位、首位との差5kg超をマクったトップ50史上最大逆転記録! 上流組が連日ハイスコアを持ち込み、やや出遅れた感のある本湖下流組の一人だったのが黒田健史選手。予選11位で決勝進出も首位の差は5kg超。通常であれば逆転の望みは薄い。ところが最終日、運命的な天候急変が訪れた。タフな上流に対してプレッシャーの低い下流で、精度をさらに高めたライブスコープの釣りを駆使。ラストは「画面上で食うのがわかった」2500g。大逆転劇を演出! 第1戦・遠賀川・4/1~4/3 優勝 藤田京弥 米国B.A.S.S.オープン参戦の都合上、全戦直前プラのみで参戦となったこの年。初日に遠賀川史上最大記録となる2604gを含む、単日最高記録の7050gは圧巻。多くの選手が見逃す小さな障害物を丹念に撃つ超高精度は、異次元の釣りとも称された。 第5戦・桧原湖・10/14~10/16 優勝 梶原智寛 初日はサイトでのヒバラージを主軸に、桧原湖単日記録となる6560g。2日目以降はスモールマウスへと狙いを定め、堅調なスコアを持続。愛艇のトラブルで使用艇は日替わりとなったが、最終日はライブスコープもキーに。
令和5年 2023
第2戦・小野湖・6/2~6/4 準優勝 佐々一真 優勝 青木 唯 ◆50選手中、上位2選手のみが頭1つリード 格差を広げた“ライブスコープ使い” 21年ぶりの最高峰戦開催となった小野湖は、個体の大型化が進む一方で異例のタフさを極めていた。多くの選手が1本を仕留めることに心血を注ぐ中、初日に共に6kg台で圧倒的リードを広げたのが佐々一真と青木唯の両選手だった。この日は3位以降で3kg台、2日目は共に4kg超を持ち込み3位以降は2kg台と、上位2選手と下位選手の格差が広がる。そして運命の最終日、わずか124g差で青木選手が勝利へ。 第4戦・桧原湖・9/8~9/10 優勝 藤田夏輝 表彰台上の全選手がライブスコープの使用を明言。とりわけ注目は優勝藤田と準優勝五十嵐誠の両選手。最終日は「大型の通り道を探して待ちの釣り」で、桧原大橋周辺での一騎打ち。五十嵐選手が大会最高重量も、藤田選手が逃げ切り優勝へ。3位青木選手の釣りも注目された。