『信長公記』で織田信長はキリシタンをどう扱った? 高山右近への戦略から見える実利的態度
織田信長の生涯が描かれた一代記『信長公記』は同時代の武将・太田牛一によって記された歴史的書物です。 ◆【写真】高山右近の碑を見る 信長の知られざるエピソードが多数記録されており、天下人の思考を知るための興味深い資料となっています。 本記事ではそんな『信長公記』に描かれた信長のちょっと面白いエピソードを紹介します。 今回は織田信長のキリシタンに対する実利的な態度を見てみましょう。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
城の攻略の際キリシタンを説得材料に使った信長
ある時、織田信長は高槻の城主高山右近をなんとか味方にできないかと考え、高山右近がキリシタンであることを背景に、宣教師(伴天連)を呼び出すと次のように伝えました。 「この際、高山が我らの味方になるよう取り計らってもらいたい。実現したら、吉利支丹の教会をどこに建ててもよいぞ。もし引き受けなければ、吉利支丹宗を禁制とする」 太田牛一著、中川太古訳『地図と読む 現代語訳 信長公記』KADOKAWA 2019年 信長のキリスト教に対する実利的な態度がみえる文章ですね。 後の豊臣秀吉が伴天連追放令を出したのに対し、信長は布教を認めるなど寛容な政策を採りました。 『日本史』の著者で知られるルイス・フロイスは京都での布教を信長より認められています。 信長はキリスト教の保護者であり仏教の敵というイメージがありますが、『信長公記』のなかではキリシタンを巧く利用するようなエピソードも描かれているのです。 高山右近の碑 出所:JoyCaym/shutterstock.com
「仕事人として影響を受けた歴史上の偉人は?」アンケートで織田信長は4位にランクイン
2024年9月13日、株式会社ドリームプランニングは、運営する不動産のお悩み解決サイトURUHOME(ウルホーム)が実施したアンケート調査の結果を発表しました。 「仕事人として影響を受けた歴史上の偉人は?」という問いに対するアンケート結果は次の通りです。 ・1位「坂本龍馬」11.0% ・2位「徳川家康」10.6% ・3位「渋沢栄一」9.2% ・4位「織田信長」8.6% ・5位「小泉純一郎」7.4% ・6位「豊臣秀吉」6.0% ・7位「福沢諭吉」5.2% ・8位タイ「聖徳太子」5.0% ・8位タイ「田中角栄」5.0% ・10位「紫式部」4.8% 政治家、文化人など幅広い分野の偉人がランクインしているなか、織田信長は4位となっています。 渋沢栄一、織田信長など経済的に大きな変革・革新的な制度の創出にチャレンジした人物も上位にランクインしているところが非常に興味深いですね。 【調査概要】 〇調査対象-「ビジネス分野に興味・関心を持っている方」 〇有効回答-502名 ○回答性別-女性 252名/男性 250名 〇回答年齢-20代 71名/30代 156名/40代 161名/50代 87名/60代 25名/70代以上 2名 〇調査主体-株式会社ドリームプランニング 〇調査方法-インターネットによるアンケート調査 〇調査期間-2024年7月16日~7月22日