「毎日食べても飽きない!」中華料理愛好家・酒徒さんが語る、家庭の新しい中華料理
クックパッドのポッドキャスト番組「ぼくらはみんな食べている」。食や料理に熱い思いを持ち活躍するゲストを迎え、さまざまな話を語ります。クックパッド初代編集長の小竹貴子がパーソナリティを務めます。今回は、中華料理愛好家の酒徒さんがゲストです。 ◇ ◇ ◇
食べやすい味より“本来の味”を追い求める
小竹:「酒徒」という名前の由来を教えてください。 酒徒さん(以下、敬称略):酒徒というのは酒が好きな人みたいな意味なのですが、酒飲みの代表という気持ちでつけた名前ではなくて、新入社員の頃から太田和彦さんという居酒屋巡りをする人の本が大好きで、居酒屋巡りのブログをやっていた時期があるんです。 小竹:そうなのですね。 酒徒:そこに、本の中の居酒屋に飾ってあった額に「酒徒善人」という言葉があったと書いてあって、酒飲みはいい人ならいいなみたいな気持ちの言葉だと思うのですが、いい言葉だと思って勝手にそれをブログの題名に拝借していたんです。 小竹:うんうん。 酒徒:ただ、ハンドルネームをつけていなかったので、コメントをくれる人から酒徒さんと呼ばれるようになって、そのまま酒徒と名乗り始めたのですが、まさかその名前で本まで出すとは思っていなかったです(笑)。 小竹:酒徒さんのSNSを見ていると、野毛などを中心にいろいろと食べ歩きをされていますが、お店選びはどういった感じでされているのですか? 酒徒:2019年に日本に帰ってきて横浜の野毛の近くに住み始めたときに心に決めたことがあるんです。あの辺りは1km圏内に何百軒もの飲み屋がある大人の遊園地みたいなところなのですが、そこに行く際には事前の下調べは一切しないと決めました。 小竹:それはなぜ? 酒徒:今の日本は情報が溢れていて、写真まで全て見ることができる。10年近く日本から離れて、せっかくはしご酒の楽しさを味わえるのに、人の情報の後追いをする必要はないと思って。点数や感想を再確認しに行くような作業は、飲み歩きが好きだった若い頃の気持ちとも違うと思うので、自分の勘とノリと店で知り合った人の口コミなどを基準にやっていくことを今も頑なに守っています。 小竹:新しいお店を巡るのはやっぱり楽しい? 酒徒:知らない店に入るときの緊張感と高揚感は今でも好きで、はしご酒なので必ずしも当たりでなくてもいいんです。違うと思ったら出ればいいという程度の話なのでね。