「iPad」久々の新モデル登場、買い替えるべきか否か 性能、薄さ、軽さ以外の「隠れた新機能」
■バッテリー管理機能も進化した 大々的にうたわれていた新機能ではないが、iPad Pro(M4)やiPad Air(M2)では、バッテリーに関する機能も改善されている。これまでのiPadでは表示できなかった、バッテリーの最大容量を表示できるようになったのが、その1つだ。 「設定」の「バッテリー」で、「バッテリーの状態」をタップすると、「最大容量」が表示されている。筆者のiPad Pro(M4)は購入直後のため、この数値は100%だった。
モバイルデバイスに搭載されるリチウムイオンバッテリーは、充電のたびに徐々にその性能が劣化し、最大容量が減少していく。 あくまで目安だが、80%を下回ってしまうと連続駆動時間が短く感じられるようになるはずだ。保証サービスのAppleCare+に入っている場合で、最大容量が80%を下回ったときには、バッテリーの無償交換サービスを受けられる。その意味でも、この数値を自分で確認できるのは重要だ。 また、バッテリーを保護しながら使い、劣化を防ぐためには、最大容量まで充電しないという方法がある。100%に達する前に充電を止めればいいが、手動でそれをするのはなかなか難しい。こうした充電に対応するため、iPad Pro(M4)とiPad Pro(M2)には、80%で充電を止める機能が搭載されおり、スイッチをオンにするだけで有効になる。
設定項目は、先に挙げた「設定」の「バッテリー」にある「バッテリーの状態」にある。ここで、「上限80%」というスイッチを有効にすれば、80%までバッテリーが貯まった状態で充電がストップするようになる。 ただし、100%まで充電したときと比べると連続使用時間が短くなるのが、この機能のトレードオフだ。持ち運んでいつもバッテリー切れギリギリまで使うような人は、有効にしないほうがいい。 ちなみに、バッテリーが劣化してしまったときの交換代は、AppleCare+未加入の場合、11インチのiPad Pro(M4)で3万0800円。同じく11インチのiPad Air(M2)は、2万0800円の費用がかかる。