「iPad」久々の新モデル登場、買い替えるべきか否か 性能、薄さ、軽さ以外の「隠れた新機能」
すると、カメラが立ち上がるので、あとは保存したい書類を画面上に表示するだけだ。通常のカメラアプリとは異なり、シャッターボタンを押す必要もない。 この手順で撮影すると、アダプティブTrue Toneフラッシュが自動でオンになっている。 筆者が試したシチュエーションは室内、かつ机の上だったが、フラッシュが光り、書類がクッキリと表示された。とは言え、光は最適に調整されており文字などが飛んでしまうといったこともなかった。よりきれいな状態で書類をスキャンしておきたい人には、いい機能と言えそうだ。
■発売後の進化にも期待 このようにApple Pencil Proへの対応などで機能性が上がったiPad Pro、iPad Airだが、現状のiPadOSには、冒頭で挙げた高い処理能力を生かす機能があまり搭載されていないようにも見える。 特にiPad ProのM4は、AI処理の演算を1秒間に38兆回行える(38TOPS)ほどの性能で、生成AIを端末上で動作させることもたやすい。こうした処理能力に頼った機能は、6月のWWDCでiPadOSの新機能として発表される可能性が高い。その意味で、発売後の進化にも期待できるデバイスと言えるだろう。
石野 純也 :ケータイジャーナリスト