五輪代表を終えた藤田譲瑠チマ…大岩監督にかけられた言葉、A代表への思い、今後のキャリアで誓う“恩返し”
[8.2 パリ五輪準々決勝 U-23日本 0-3 U-23スペイン リヨン] 世代別代表としての活動が終わった。U-23日本代表キャプテンを務めたMF藤田譲瑠チマは「最後までみんなに助けられたというのが正直な気持ち」と振り返る。キャプテンという肩書きにこれまで「キャラではない」と口にしていたが、「でも、キャプテンやってよかった」と力を込めた。 【写真】「いとこがSixTONESジェシー」驚きの告白をしたパリ五輪サッカー日本代表FW 早い時間帯での失点からリズムを崩された。一方で、決定的なシーンで得点を奪えなかった。藤田は前半11分の1失点目に「あそこのスペースを空けたら簡単に点は取られる。もっと自分や(山本)理仁が詰めないといけなかった」と課題を挙げた。前半40分には藤田のパスからFW細谷真大がネットを揺らしたが、オフサイドで得点は認められず。「ああいったときに決め切れる能力だったり運というのは今後も必要になってくる。そういったものを今後のサッカー人生で積み上げていけたら」とまとめた。 試合終了後、藤田はピッチで俯いていた。声をかけたのは大岩剛監督。指揮官からは「よくやった。もっと強くなってA代表でみんなが顔を合わせられるように」と声をかけられたという。 指揮官からの言葉通り、次の舞台を目指すつもりだ。A代表について、藤田は「まずは足もとを見て、自分に何が足りなかったのかしっかり考える」と展望を語る。「どういう流れになるかわからないけど、置かれた状況でまずは自分の100%を日常から出して、どんどんレベルアップしたい」と口にした。 今後のサッカーキャリアを“恩返し”と表現する。 「(キャプテンという)こういう立場になることは育成年代ではなかった。本当にすばらしい経験をさせてもらった。最後まで自分を信じて使ってくれた監督やスタッフの方々に本当に感謝している。そういったものを今後の人生で恩返しできたらいい」 「昔から見てもらっている恩師の方、世代別の年代から見ている森山(佳郎/仙台監督)さん、影さん(影山雅永技術委員長)から色んな言葉を会うたびにもらっていた。そういった方々にも恩返しできるように、これから先もがんばりたい」 試合直後のフラッシュインタビューでは目を赤くしていたが、その後の囲み取材では気丈に振る舞った。パリ五輪キャプテンは仲間たちとA代表で再会するために、また新たな一歩を踏みしめていく。