イチロー氏「何にも出てないよね!データに!」「その感性、大事にしてね」母校に伝えた熱きメッセージの真意
イチローさん(51、マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)が“ついに”母校を訪れた。高校野球の指導に取り組んで5年、愛知工業大学名電高校を訪れるのは初めての事だった。 【写真を見る】イチロー氏「何にも出てないよね!データに!」「その感性、大事にしてね」母校に伝えた熱きメッセージの真意 イチロー: 夏の大会前にバッティンググラブを送って、それできっかけが出来たのは大きかったです。ずっと気にしてたし、結果知っているのだけど、34-35歳違う子供達ですけど、僕が“名電”出身という事をもちろん知っていて、その熱が高いという…その話を聞いて驚いたのもあったが嬉しかった。 ■33年前の思い出「高校時代は全力で練習をしなかった」 母校は愛知県名古屋市にある高校野球の名門校、愛知工業大学名電高等学校。甲子園出場は春夏を通じて25回、2005年の選抜大会では創部50年にして悲願の優勝を果たした。だが、ここ2年は1回戦敗退。秋の愛知県大会でも早々に敗れ、センバツ出場は絶望的になっている。そんな現状もあり、今回の訪問を決めた。 グラウンドを訪れる前に寮へ。イチローさんがいた33年前のままだった。 イチロー: お風呂は変わってないね。浴槽大きいね。ああ、同じだな。 「高校時代は全力で練習をしなかった」とイチローさんは言う。プロのレベルで抜きん出るために、高校野球は楽々と通り過ぎなければならないというこだわりがあったからでした。 イチロー: 鏡がこれだけついてて、朝夜歯を磨くんだけど、それぞれタオルを持って、歯磨きしながら右わきの閉まり方チェックしたいなと思って…歯磨きしながら右の脇を閉じる練習をこの前で“ここで”やってましたね。 ■劇的な進化を遂げた練習施設 ただし、練習施設は劇的な進化を遂げていた。まるでプロ仕様の最新鋭の設備が整えられていたのだ。倉野光生監督が弾道測定分析機器の説明をイチローさんにする。 倉野光生監督: ここにビデオカメラを設置すると自分の投げたフォームがビデオカメラを通じてモニターに映る。あそこでスピードと回転数が瞬時に出る…