沖縄復帰50年 「沖縄旅行にパスポート」「相次ぐアメリカ兵の事件・事故」驚く若者へ伝えたいこと
小学生の時に復帰を体験した編集者の新城和博さん(59)は、著作を重ねながら復帰とは何かを問い続けてきた。復帰50年の節目となる今年は、沖縄と本土の関係性を見つめ直す機会にしてほしいと訴える。 「沖縄では、毎年5月15日になると、復帰とは何だったのかと問いかけられます。でも、沖縄にとって復帰とは何だったのですかという質問じゃなくて、日本にとって沖縄の復帰とは何だったのかと問いたいです。復帰というのは、僕は鏡だと思っています。毎年、沖縄の人は復帰という鏡でもって、自分自身の姿を見るわけです。今、自分が望んだ形をしているかな、笑っているかな、やっぱり苦悩しているなとか。じゃあ、沖縄以外の日本の場所で、そういう鏡を持っているかというのを問いたいです。そのときにはじめて、お互いに自分事として、つながることができる気がします」