エンジン内の汚れが気になる時には「フラッシング作業」で改善可能!?
しばらく走らせていなかったバイクのエンジン内部や、オイル交換せずに走り続けてきたエンジン内部は想像以上に汚れているもの。そんな汚れをクリーンナップしたいときには「フラッシング」と呼ばれる作業が効果的だ。フラッシングしたからと言って、エンジンコンディションが向上するわけではないが、この作業をタイミング良く上手に実践することで、エンジン内を効果的にクリーニングできるので覚えておこう。 【画像】フラッシング作業をギャラリーで見る(6枚) 文/Webikeプラス たぐちかつみ
一歩先を見据えた「フラッシング」に最善のケミカル
何年も乗らずに放置されていたエンジンの中身は、多かれ少なかれ汚れているもの。15年ほど乗らずに放置されていたホンダダックス。新しいエンジンオイルを注入しても、すぐにオイルが汚れてしまう傾向だった。高純度なナフテン系とパラフィン系のベースオイルを組み合わせ、そこにスーパーゾイル成分を配合し完成させたのがフラッングゾイル。洗浄走行によって、汚れやスラッジをフラッシングゾイルが包み込むように排出するのが大きな特徴だ。現在のパッケージは2リットルボトルで販売されている。
無色透明なのでその効果は明確
エンジンオイルとはまったく異なる低い粘度のフラッシングゾイル。フルーツ缶詰のシロップのような印象でもある。一般的な洗剤系フラッシング剤とは基本成分が異なっていて、このフラッシングゾイルは、オイルベースで生成されているのが大きな特徴だ。エンジン始動後に暖機運転を行い、古いエンジンオイルを抜き取ってからフラッシングゾイルを注入してみた。オイルレベル下限まで注入し、低速走行で効果的にフラッシングしてみた。
しっかり暖機運転してから通常走行で「積極洗浄」
フラッシングゾイルはアイドリングや空吹かしなどの停車状態で行うのみではなく、低速走行でエンジン内部やミッション室内を効率良く洗浄できるのが大きな特徴。エンンオイルでミッションを潤滑するバイク用4ストエンジンの場合は、特に効率良くエンジン内部を洗浄することができる。エンジン始動後に5分程度暖機運転+アイドリングを行い、近所を低回転実走行で10分ほど試運転してみたが、少し低速運転を繰り返した方が、さらなる洗浄効果を得ることができたと思う。