「想定よりも底が深かった」…ニコンの通期見通し、営業益を下方修正
ニコンが7日に発表した2024年4―9月期連結決算(国際会計基準)は売上高が前年同期比0・4%増の3327億円、営業利益は同57・3%減の58億円と増収営業減益だった。半導体露光装置の販売減少などが響いた。25年3月期連結業績予想は、10月末に売上高で8月公表比250億円減の7250億円、営業利益を同130億円減の220億円に下方修正している。 【一覧表】ニコンの決算詳細 セグメント別では映像事業がミラーレスカメラの新機種投入や円安も寄与して増収増益。一方、精機事業はフラットパネルディスプレー(FPD)露光装置の販売が好調だったが、半導体露光装置の販売減により減収減益だった。コンポーネント事業も市況の回復遅れで、極端紫外線(EUV)関連コンポーネントやエンコーダーなどの販売が不調だった。 徳成旨亮社長は「25年3月期は業績のボトムだと考えていたが、想定よりも底が深かった。26年3月期は業績が回復すると見ている」と述べた。