キャニオン・新型エアロードデビュー 地味だが重要な変化|CANYON
ディティール
スルーアクスルのネジ山側がふさがれ、反対側もフレームと面一に。見た目がよくなると同時に空力性能向上にも寄与する。まさにチリツモ。カッコよく言えばマージナルゲイン。さらに前輪を外したとき、地面と当たって傷がつかないように、フォーク先端にゴムの保護が付く。 パリ~ルーベや雨天でのレースでは、ヘッドベアリングとフレームの間に砂などが入ってフレームやパーツを摩耗させてしまう。新型エアロードでは、フォークの下玉押し部分にチタンのプレートを埋め込んで耐摩耗性を向上させた。さらにフレーム側には厳重なシールを装着し、ゴミの侵入を防ぐ。上側ヘッドパーツにもしっかりとしたシールを追加した。これによって高圧洗浄をしてもワンシーズンはもつとのこと。CFRグレードはヘッドパーツのベアリングボールがセラミックになる。 ハンガー部分はデュラエースのパワーメーター用のマグネットに合わせて成形してあり、デュラエース完成車では内側からマグネットが貼ってから出荷される。洗車を繰り返しても剥がれる心配がなくなる。 整備性を向上させるため、フレームに使われているボルトはT25に統一。しかも、フレームに付属するスルーアクスル用レバーの先端にT25のビットが付いている。 フロントディレーラー台座はリプレイサブルになりフロントシングルにも対応。 リヤディレーラーハンガーはダイレクトマウント。 専用シートポストのヤグラの構造も変更され、サドル角度と前後位置がそれぞれ個別に調整できるように改良された。 タイヤクリアランスは旧型の30Cから32Cへ拡張。シート集合部の形状も変更されているが、これは製造時にプリプレグの積層が無理なくできるよう意図されたもの。 シャフトとエンドとの接触部分の面積を拡大し、迅速なホイール交換作業を可能とした。 左が旧型、右が新型のシートクランプ。形状は共有だが、細かく肉抜きをして10~15gの軽量化。