「宇宙から巨大なゴミが降ってきた…」重さ400kg超の“謎の金属製リング”がケニアの村を直撃
昨年も相次いだ宇宙ゴミ問題
2024年3月には、国際宇宙ステーションから約730グラムの破片が落下。フロリダの住宅の屋根を貫通した。同年4月にはさらに、スペースX社のカプセルに由来する大型の金属片が、カナダの農場で発見されている。 スウィンバーン工科大学の宇宙物理学者サラ・ウェブ氏らの分析によると、地球の低軌道上の物質量のうち、約3分の1が宇宙ゴミであるという。ニューヨーク・タイムズ紙は、少なくとも4インチ(約10センチ)以上の物体が4万500個以上軌道上に存在し、さらに小さな破片は数百万個に上るとの分析を取り上げている。 こうした破片が人工衛星と衝突すれば、壊滅的な被害を引き起こす可能性がある。衝突によって新たなデブリが生まれ、連鎖的反応(ケスラー・シンドローム)に至る恐れがある。 KSAは今後の対応方針を策定するため、すでに本格的な調査に着手している。ロイターによると同機関は、「この宇宙物体の所有者を特定し、宇宙条約に基づき国際法の下で責任を追及する」との方針を示している。
文:青葉やまと