欧州移籍を推薦!? 外国人アドバイザーが激推しする高校サッカー最強の逸材(2)超強豪校の象徴! 「模範的」な闘将
12月28日に開幕した第103回全国高校サッカー選手権大会。ここには、未来の日本サッカーを担っていくであろう逸材たちが数多く存在している。その中でもとくに注目すべきは誰なのか。今回は、公認スカウトの資格を持ち、数々の国際的な移籍に携わってきただけでなく、日本サッカーにも精通するイタリア人アドバイザーのフランチェスコ・ヴィッラ氏に、高校サッカー最強の逸材を選んでもらった。(選出・文:フランチェスコ・ヴィッラ、翻訳:佐藤徳和)
DF:小沼蒼珠(こぬま・そうじゅ) 生年月日:2006年6月25日 所属:青森山田(青森) 6月のうだるようなある日曜日の朝、私はお気に入りの小平トレーニンググラウンドに足を運び、FC東京U-18と名門・青森山田高校との一戦を観戦しました。 試合は開始直後から青森山田が積極的に攻め、数分で先制点を奪いました。このリードは、チーム全体が大きな献身力によって守られ、その闘争心の象徴として際立っていたのが主将の小沼蒼珠でした。彼は、模範的なプレーと積極的なコミュニケーションでチームメイトを鼓舞する正真正銘のリーダーでした。 この素晴らしい個性に加え、小沼は卓越した身体能力を持ち、走力やフィジカルの強さも備えています。プレーの判断力に優れ、ボールをつなぐべきか、あるいは無駄なリスクを避けるためにシンプルにクリアするべきかを的確に見極めることができます。 著者プロフィール:フランチェスコ・ヴィッラ 1983年、トスカーナ州ヴィアレッジョ生まれ。イタリア・クラブ・アドバイザー。主にカルチョメルカートとクラブの持続可能な成長を専門とする。リグーリア州ジェノヴァで育ち、幼少期から父親によって教えられたサッカーへの強い情熱を育む。29歳までサッカー選手としてプレーし、その後、エージェントのキャリアをスタート。2012年には、ダヴィド・トレゼゲや元日本代表指揮官アルベルト・ザッケローニを顧客に持つ日伊共同会社『Compact』との協力を開始した。この経験により、ヨーロッパと日本を往来するようになり、日本とそのサッカーに魅了されるようになった。2015年にはロンドンで自身の会社を設立し、いくつもの国際的な移籍に携わっている。その間も研鑽を続け、公認スカウトおよびサッカーデータアナリストの資格を取得。2022年からはコンサルティング業務に専念し、ヨーロッパおよび日本のクラブとの関係を築き、活動中。
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