塗装の種類でお手入れ方法が変わる? アウトドアで重宝する木製食器のお手入れ術
ナチュラルな見た目から、アウトドアでも利用される人気の木製食器。食べ物を盛りつけるだけでおしゃれな雰囲気が出て、気分も上がりますよね。お皿やボウル、カトラリーなど種類も豊富で、一式揃えている人も多いのではないでしょうか。しかし、ややデリケートな素材のため、扱い方を間違えるとカビが生えたり、ひび割れてしまうことも。今回は木製食器のお手入れ方法を紹介します。 【写真】木製食器を長持ちさせるお手入れ方法を見る(全13枚)
知っておきたい木製食器の基本の洗い方
まずは基本の取り扱い方から。デリケートな素材といっても、洗う際は普段使う食器と同じような方法で構いません。中性洗剤とやわらかいスポンジで、傷がつかないように優しく水洗いしましょう。汚れが落ちやすいからといって水に長時間漬け置きするのは、カビが発生することがあるので注意が必要です。 最近は食洗機対応の木製食器も販売されていますが、表記がなければ基本的に食洗機で洗うことも避けてください。食洗機はお湯や熱風を使用するので、急激な温度変化に弱い木製食器は、ひび割れや反りが出てくることがあります。 また洗った後はすぐに水分を拭き取り、風通しのよい日陰で保管しましょう。保管場所に湿気が多かったり直射日光が当たったりすると、カビやひび割れの原因になります。
木製食器の塗料により、お手入れ方法が変わる
一見するとどれも同じに見える木製食器ですが、商品によって塗装方法が異なり、お手入れの仕方が変わってきます。大きく分けると、塗装はラッカー塗装、ウレタン塗装、オイル塗装の3種類。ラッカー塗装やウレタン塗装の場合は、塗料が食器をコーティングし、水や汚れをはじくので特別なメンテナンスは必要ありません。 しかしオイル塗装は食器をコーティングしているわけではなく、オイル自体が木に染み込んでいます。木の質感をより感じられる反面、長く使うことで表面が乾燥し、ツヤがなくなってしまうことも。
オリーブオイルでメンテナンス
オイル塗装が施された木製食器のメンテナンス方法として効果があるのは、食用オイルで再び塗装する方法です。身近にあるオリーブオイルを使うことで、簡単に塗ることが可能。えごま油やくるみ油なども乾きやすいのでおすすめですよ。 やり方はとってもシンプル。木製食器にオイルを少量をたらしたら、キッチンペーパーで食器全体に行きわたるように伸ばし、よく馴染ませます。余分なオイルは拭き取り、しっかりと乾燥させましょう。 食器の傷や表面のカサつきが酷いとき、またカビが発生したときは、オイルを塗る前にサンドペーパーを使ってみてください。400番程度の目が細かいサンドペーパーで木の表面を擦り、なめらかにしてからオイルを塗るとツヤが復活します。 木製食器は取り扱いに少し気を使いますが、優しくお手入れすることでさらに愛着が湧くアイテム。日々のお手入れを習慣化し、お気に入りの食器を長く楽しみたいですね。
野中陽平