運転免許が欲しい尾関彩美悠 ドライブスポットは薬局?
毎週のように試合があるツアープロにとって、オフシーズンの時間は貴重だ。1年間を戦い抜いた身体を労わる休息、練習やトレーニングに思う存分打ち込める合宿はもちろん、趣味などプライベートを充実させられるのもオフならでは。21歳・尾関彩美悠の計画は、ある意味で切実。運転免許を取得したいと話す。 【画像】安田祐香のプレーオフの相手は…シニアプロ!? ツアー転戦に欠かせない車の運転は、父・美成さんら帯同する家族やサポートスタッフに頼むことでクリアしてきた。ただ、それをオフのちょっとした用事でも継続するのが心苦しい。「私、メッチャ薬局が好きなんです。特にスキンケアの商品を見るのが好きで、いろいろ見ちゃって、結局何時間もいたり…」。驚きのエピソードを披露してほほ笑んだが、確かに誰かを待たせている状態では品ぞろえが豊富なドラッグストアでの“ウィンドーショッピング”も心から楽しめない。 5日は茨城ゴルフ倶楽部で開催された契約メーカーのイベント「ゼクシオ ドリームカップ」に参加するなど多忙のオフは、運転免許のゲットとともにゴルフのレベルアップにも余念がない。ルーキーだった2022年「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」以来のツアー2勝目には届かなかったが、メルセデスランキング16位は過去2シーズン(22年42位、23年41位)を上回る自己ベストだった。
平均ストローク「70.9807」はツアー12番目にランクイン。予選落ちは昨季の16試合から6試合と激減した。部門別ランクで37位(63.5452%)から5位(69.7997%)に上がったリカバリー率は特に手応えを感じる部分で、「去年のオフの成果がちょっと出たのかな。結構(パーを)拾えたので、予選落ちも少なかった印象です」とうなずく。 2勝目を狙う中でビッグタイトルもターゲットに加えていきたいところ。同じ岡山出身の桑木志帆がシーズン最終戦の国内メジャー「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」を制するなど、初優勝を含めて今季3勝とブレークした。「志帆ちゃんは本当に小さい頃から知っている存在。同じ岡山県人としてうれしいですし、すごくいい刺激というか、私も来年頑張らなきゃって」。1勝目が早かった尾関も、追いつき追い越せの活躍を誓った。(編集部・亀山泰宏)