バイエルンで前人未到の500勝達成! トーマス・ミュラーの歩みを振り返る
バイエルンに所属しているドイツ代表FWトーマス・ミュラーが新たな偉業を成し遂げた。 【ハイライト動画】ミュラーが通算500勝を達成したボルシアMG戦 ここまでバイエルン一筋のキャリアを積み上げているミュラーは、3日に行われたボルシアMG戦にスタメン出場すると、U-20ドイツ代表MFアレクサンダル・パブロビッチのゴールをお膳立てするなど3-1での勝利に貢献。首位を走るレヴァークーゼンを「2」ポイント差で追う王者バイエルンに、貴重な勝ち点「3」をもたらすとともに、自身にとってはクラブキャリア通算「500」回目となる白星を達成した。これは123年間の歴史を誇るバイエルンにおいて前人未到の快挙となっている。 バイエルン一筋のミュラーは、同クラブで公式戦690試合に出場して歴代最多となる「500勝」を達成した。勝率は驚異の「72%」。クラブ記録の勝利数を更新し続けるミュラーだが、これがいかに凄い数字であるかは、歴代の名プレーヤーと比較すれば一目瞭然だ。クラブ歴代2位の勝利数を誇るのは、2002年の日韓ワールドカップで大会最優秀選手に輝いた元ドイツ代表GKオリバー・カーン氏なのだが、彼の通算勝利数は「383」。ミュラーは2位のカーン氏に「117勝」も差をつけているのだ。ちなみにクラブ歴代3位には現役のチームメイト、ドイツ代表GKマヌエル・ノイアー(382勝)が控えている。 バイエルンの出場試合数ランキングを見ると、ミュラーが記録した「690」はクラブ歴代2位である。1位はバイエルン一筋で活躍した元西ドイツ代表GKゼップ・マイヤー氏で、その数字は「706」。1962年から18年間に渡ってプレーしたマイヤー氏は、チャンピオンズカップ(現:チャンピオンズリーグ)3連覇に貢献するなど数々の栄光を手にしてきたが、それでも勝利数は歴代5位の「345勝」。勝率は「49%」に留まっており、いかにミュラーの「500勝」が凄いことかが伝わるはずだ。 今シーズン中にマイヤー氏の最多出場記録も塗り替える可能性があるミュラーは、これまで690試合で「237ゴール・214アシスト」をマークしており、1.5試合に1回はゴールに絡んでいる計算になる。