Ben-Kが5年ぶりのドリームゲート王座戴冠を果たし「間違いじゃなかった」と歓喜のマイク
4日、東京都・後楽園ホールにてDRAGON GATE『RAINBOW GATE 2024』が開催。Ben-Kがルイス・マンテを破って2度目のオープン・ザ・ドリームゲート王座戴冠を果たした。 ルイス・マンテは長らくディアマンテの名でDRAGON GATEにマスクマンとして参戦しており、大きな身体から繰り出される華麗なルチャ技で他を圧倒してきた。 ヒールとしての活動が長かったディアマンテだが、昨年7月に仲間の裏切りからマスカラ戦に敗れてマスクを失い素顔を晒した。 その素顔のイケメンぶりが話題となり、ルイスは女性ファンを中心に高い人気を獲得。昨年12月には悲願のドリームゲート王座戴冠を果たし、現在は固い友情で結ばれた豹らとのユニット【BIG HUG】を組んで闘っている。 この日、ルイスに挑戦したのはBen-K。 Ben-Kは2019年にはシングルリーグ戦『KING OF GATE』で全勝優勝を果たし、デビュー3年3ヶ月でドリームゲート王座戴冠を果たす史上最短記録を樹立。次世代を担うエースとして期待を集めた。 当時のBen-Kは硬派で寡黙な男であり発信力の無さを指摘する声もあった。王座陥落後はシングル戦線では埋もれてしまい、デビュー最短戴冠記録も後に菊田円が大幅に更新(2年11ヶ月)したことからBen-Kの影は薄れつつあった。 しかし、Ben-Kは【GOLD CLASS】加入後に突如ラッパーキャラに転身。あまりに強引かつ力技のチキチキマイクでファンの心を掴み、一気に発信力を拡大。“令和新世代”の1人として再びBen-Kが時代を変える期待が高まっていた。
試合が始まると、Ben-Kは体格差をものともせずパワーで圧倒。しかし、串刺しスピアーをかわされてリング鉄柱に誤爆したことで右肩に致命的なダメージを負ってしまう。 ルイスはこれを見逃さず徹底した右腕攻めを敢行。アームロック等の多彩なジャベでBen-Kを苦しめていき、崩れ落ちるBen-Kを両手を広げながら見下ろすという絶対的な強さを見せつける。 ルイスは変形ハリケーン・ドライバーや雪崩式カナディアン・フェイスバスターなどの大技で畳み掛けて必殺のヴェルタフィナーレを狙う。Ben-Kはこれを着地してゼロ距離スピアを突き刺し、ジャーマン・スープレックス・ホールド、ドラゴン・スープレックス・ホールドと連撃。カウント2.9でなんとか返したルイスが顔面へのドロップキックを突き刺し、超スピードでのロープワークで翻弄。 Ben-Kはこれを冷静に見極め、自身もロープに飛んで強烈なカウンターのスピアを一閃。これが致命傷となり、ルイスが肩を上げられず3カウントが叩かれた。
マイクを取ったBen-Kは「今日、7年ぶり(※5年ぶり)にドリームの王者に返り咲くことが出来ました!令和新世代となってから中々結果は残せていなかったのが現実でしたが、つらいこともあったけど、諦めずにベルトを追っかけて間違いじゃなかった。皆さんのおかげです。ありがとうございます!」と歓喜。 その後は「最後に1つだけいいですか?魂の叫びを聞いてくれ!俺がドリームゲートチャンピオンのBen-Kじゃ!」と久々の名乗りで大会を締めた。