「だから言ったのに…」優しいはずの夫から、時々放たれるトゲある一言 「隠れモラハラ男」の定番セリフ5選【夫婦カウンセラーが解説】
隠れモラハラ男の定番セリフ
隠れモラハラ男には、よく口にする定番のセリフがあります。具体的なセリフを5個紹介しますので、パートナーとの会話の中で頻繁に耳にする言葉がある人は注意しましょう。 ▽なんでそんなことするの? モラハラをする人は相手の間違いを指摘するのが大好きです。隠れモラハラ男も同様の傾向がありますが、頭ごなしに否定するのではなく、疑問を投げかけることから始めます。 「なんでそんな服を着るの?」「なんで先にやっとかないの?」などと、言い方は穏やかですが、言われたほうは一瞬戸惑ってしまうでしょう。質問に答えても、隠れモラハラ男は、さらに「なんで?」「どうして?」と畳みかけてくるので、妻や恋人は本意でなくても自分が間違っていたと認めるしかありません。 ▽君のために言ってるんだよ 「君のためを思って言っているんだから」とは、隠れモラハラ男がよく言う定番のセリフです。妻や恋人の成長のために苦言を呈するという形で、料理の味付けや自分に対する態度などについて、思いやりがあるように見せながら不満をぶつけます。 実際のところ、相手を見下して精神的に攻撃する言動は、一般的なモラハラとほとんど変わりません。しかし「君のため」という一言を加えたせいで、妻や恋人はモラハラに気づけず、自分を責めてしまいます。 ▽女性なんだから 隠れモラハラ男の中には、女性らしさをやたらと重視する人もいます。「女の人がそういうこと言わないほうがいいよ」「女の子はいつも笑顔でいないと」などとアドバイスしたがりますが、自分の理想の女性像の押し付けに過ぎません。 同時に、こういった隠れモラハラ男は、女性が家事をするのは当然だという固定観念も持ち合わせています。そのため「女性なんだから得意でしょ?」と共働きでも妻に家事を押し付けがちです。 ▽心配している 「君のことを心配している」というセリフには通常、相手を思いやる気持ちが感じられますが、隠れモラハラ男が言う場合は、必ずしも言葉通りではありません。なぜなら、束縛が激しい隠れモラハラ男は、心配しているふりをして妻や恋人の行動を監視しようとするからです。 メッセージにすぐに返信しない妻や恋人に対して「なにかあったの?心配だよ」としつこく連絡を入れ、返信しない理由を問い詰めます。また、妻や恋人が外出するときは、誰と会うのか、いつ帰るのか細かく報告させるなど、勝手に細かいルールを作るのも特徴です。 ルールを破ると浮気を疑われることさえあり、「これ以上心配させないで」とGPSアプリで常に居場所を把握されて自由を奪われるケースもあります。 ▽だから言ったのに 妻や恋人が何か失敗をしたとき、隠れモラハラ男はきつい言葉で責任を追及することはありません。その代わりに相手をフォローするふりをして、静かに嫌味をつぶやき、妻や恋人を精神的に追い詰めるのが特徴です。 そのときよく言うのが「だから言ったのになぁ」という相手を見下したようなセリフ。自分の言うことを聞かなかったためにミスをした妻や恋人を責める意味が込められています。このような言葉を何度も聞かされると、妻や恋人は自分の判断に自信が持てなくなってしまいます。さらには、隠れモラハラ男の指示がないと何もできなくなってしまうかもしれません。