まるでBlackBerry! iPhoneに物理キーボード「Clicks Keyboard」を装着。使い心地やいかに
使い始めた当初は入力に迷うことも…
文字を入力する場面で、ソフトウエアキーボードが表示されず、ハードキーをプチプチと押して入力できます。日本語での解説がなく、アプリも日本語に対応していないので、普段、ローマ字入力を使っていない人は戸惑うかもしれません。 筆者も「句読点はどうやって入力するの?」「音引き(ー)は?」「中黒(・)は?」などと迷いました。実際には「日本語かな」モードで入力する場合、123キーを押してから対応のキーを押すと入力可能。2~3日使っていると、スムーズに入力できるようになりました。 筆者は、ほぼ毎日パソコンのキーボードを使っていますが、こんなにキーピッチが狭いキーボードを使うのは初めて。キーには緩やかな傾斜が施され、ほどよいクリック感が得られるのですが、慣れないうちは少々時間を要しました。正直なところ、時間効率ではテンキーでフリック入力したほうが圧倒的に早いはず。ただし、メールアドレスはスムーズに入力できたので、英文を入力することが多い人は重宝するかもしれません。 ちなみに、Clicks Keyboardを付けていても、ソフトウエアキーボードを表示させることは可能。絵文字や特殊な記号の入力にはソフトウエアキーボードを使ったほうが便利だと思いました。
快適なクリック感はBlackBerry譲り!?
欧米では、かつてハードウエアキーボードを搭載するBlackBerryというケータイが一世を風靡しました。Clicks Technology共同創設者のひとりであるジェフ・ガッドウェイ氏はBlackBerryの出身。発表会で、取材陣から「最も参考にしたキーボードは?」と聞かれ、「やはりBlackBerry」と答えていました。 しかし、Clicks Keyboardのターゲットは、Blackberryを知っている世代だけでなく、むしろハードウエアキーボードを使ったことがないZ世代にもアプローチしたいとのこと。実際、ユーザーの約45%はハードウエアキーボードを初めて使う若い世代だそうです。 筆者の周囲で、いち早くClicks Keyboardに触れた人に「どう?」と聞いてみると、意外にも若い世代に評判がよく、飲み会などで友人・知人に見せると、強い関心を示すのは、やはり若い世代でした。デザイン性も含めて、新しいガジェットとして注目を集めているようです。