まるでBlackBerry! iPhoneに物理キーボード「Clicks Keyboard」を装着。使い心地やいかに
カスタマイズで利便性が向上
Clicks Keyboardは文字入力以外の機能も有しています。例えば、素早く操作するためのショートカット機能を備えていて、例えば、⌘(コマンド)キー押したままHキーを押すとホーム画面に戻せます。受信メールを読んでいるときは⌘+Rで返信画面に、Safariを使っているときは⌘+Nで新しいタブを開けます。 さらに、iPhoneの「ショートカット」をキーに割り当てることもできます。iPhoneでショートカットを作成し、「設定」→「アクセシビリティ」→「キーボードと入力」→「フルキーボードアクセス」をオンに。「コマンド」でショートカットにキー操作を設定すると登録できます。「Clicks Keyboard」アプリにおすすめのショートカットがまとめられているので、それを活用するといいでしょう。 筆者が使っている中では、例えば「TikTok」のライブのコメント入力にキーボードが使えなかったり、Clicks Keyboardを装着したままでMacに接続するとデータ転送ができなかったりといった不具合がありました。もし、それらが端末個別の不具合でなかったとしたら、今後のアップデートでの改善を期待したいところです。実際、日本のユーザーが増えるのに伴い、ユーザーからの声に合わせて、日本向けのカスタマイズが進むことを期待できそうです。 決して安くない製品なので、買って満足できるか否かは人によって差が出そうです。筆者はテンキーに慣れていて、スマホをできるだけコンパクトに持ち歩きたいので不要派。ですが、Clicks Keyboardの使用感は非常に楽しかったので、普段からQWERTYキーでの入力に慣れていて、iPhoneが多少重くなるのが気にならないのであれば、買って損ナシだと思いますよ。
<取材・文/村元正剛(ゴーズ)>