【日本ハム】新庄剛志監督(52)覚悟の3年目・大航海の果てに見た景色 プロ野球12球団担当記者が見た2024年
207万人が湧いたエスコンフィールド
2年連続最下位から大躍進を遂げたチームはリーグ2位、エスコンフィールド初のクライマックスシリーズ・ファーストステージ開催を勝ち取った。 9月29日のレギュラーシーズン本拠地最終戦後には、応援にかけつけた約3万7000人の前でセレモニーが行われた。 そこで新庄監督が何よりも先にファンに伝えたのは感謝の言葉。「皆さんのおかげで2017年以来、7年ぶりに(観客動員数)200万人を突破することができました。ありがとうございます」 それに呼応し自然と湧きあがった割れんばかりの拍手と歓声。6年ぶりとなるクライマックスシリーズ進出までの航海を乗組員全員で喜び合った。 10月12日から行われたロッテとのクライマックスシリーズ・ファーストステージを2勝1敗で突破した日本ハムだったが、ファイナルステージでは敵地の福岡でリーグ王者に3連敗、日本一への大航海はここで幕を閉じた。 それと同時に、1年前の新庄監督の言葉が脳裏に浮かんだ。「来年で3年目です。勝負の年です。新庄剛志、監督という名の物語は最終章を迎えます」
「大航海は続く」
11月30日に発表された2025年のチームスローガン。その通り、航海はまだ終わっていなかった。 12月8日に開催されたファンイベントで、「2年で土台をつくり、3年目で日本一になり、新庄剛志らしく、カッコよくユニホームを脱ごうと思ったんですけど、残念ながら負けてしまい、来年も監督やらせてもらいます。よろしくお願いします」と新庄監督。 このメッセージに、ファンの気持ちを小村勝球団社長が代弁してくれた。「負けてよかったなと、ちょっと思っています(笑)」 ここまでの航路を糧に、新庄船長のもと目的地である光り輝く地(日本一)に向け、もう一度全速前進。みなさん、来シーズンも一緒に船に乗ってくれますか? (文・長内陽一)
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