【アルゼンチン共和国杯】能力値上位で総合力高いクロミナンスが本命候補 大穴はアドマイヤハレー、田辺騎手の神騎乗に期待
大穴は前の位置を取れば強いアドマイヤハレー
能力値上位以外では、アドマイヤハレーと田辺裕信騎手のコンビに注目だ。 前々走の日経賞では、クロミナンスと小差の6着。8番枠から出遅れ、かなり掛かるのをなだめながら後方外を追走する形。向正面で一気に2番手に上がって3コーナーへ。3~4コーナーでは逃げるマテンロウレオにプレッシャーをかけていったが、ラスト1Fで苦しくなって6着に敗れた。 前々走は向正面でマクって逃げ馬にプレッシャーをかけていったことで一気にペースが上がり、前に行った馬には厳しい展開となった。そのなかで展開に恵まれたシュトルーヴェと0.4秒差、クロミナンスと0.3秒差なら悪くない。 本馬は4走前の迎春Sでも大外8番枠から出遅れ、最後方からかなり掛かるのをなだめながらの追走となった。向正面で一気に2番手に上がり、3~4コーナーで逃げたセイウンプラチナにプレッシャーをかける。しぶとく抵抗する同馬を直線序盤で競り落とし先頭に立ち、ラスト1Fで抜け出すと、外から迫る差し馬たちを振り切って1馬身半差で完勝した。 このように、本馬は前の位置を取った際は好走している。また、田辺裕信騎手が騎乗した昨年3月の2勝クラス戦では、不良馬場のなかで出遅れを挽回して2番手を追走、そのまま2着に粘った実績もある。 どうしても出遅れるところがあるが、先行勢が手薄の今回、折り合いの概念を捨ててそのまま行かせた時に一変する可能性がある。後方で待機させて酷く折り合いを欠くくらいなら、前半から行かせてみると面白いはずだ。 ※パワーポイント指数(PP指数)とは? ●新馬・未勝利の平均勝ちタイムを基準「0」とし、それより価値が高ければマイナスで表示 例)ショウナンバシットの前々走指数「-26」は、新馬・未勝利の平均勝ちタイムよりも2.6秒速い ●指数欄の背景色の緑は芝、茶色はダート ●能力値 =(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3 ●最高値とはその馬がこれまでに記録した一番高い指数 能力値と最高値ともに1位の馬は鉄板級。能力値上位馬は本命候補、最高値上位馬は穴馬候補 ライタープロフィール 山崎エリカ 類い稀な勝負強さで「負けない女」の異名をとる競馬研究家。独自に開発したPP指数を武器にレース分析し、高配当ゲットを狙う! netkeiba.com等で執筆。好きな馬は、強さと脆さが同居している、メジロパーマーのような逃げ馬。
SPAIA編集部