セミナーアンケートの回答数が3倍! BtoBマーケで商談化率を高める講演を企画するには?
振り返りに使う数値は、必ず過去データと比較して検証し、改善に活かす
登壇後は、過去の実績と比較して、次のような数値やデータで振り返り、改善できる項目を確認している。 ・告知内容にニーズはあったのか? → 予約数、参加者数 ・内容はどうだったか? → アンケートの回収率、回答者数、フィードバック内容 ┌────────── Web担のイベントでは、他社のセミナーの結果データがもらえるのがありがたいです。自社の過去の実績だけでなく、他社のコンテンツと比較して振り返りができるので、勉強になります(嶋田氏) └────────── 改善の事例としては、自社についての情報と顧客の事例のボリュームの検証がある。典型的な構成は次のようなものだ。 1. 自社や製品の説明 2. 顧客事例 3. 製品の案内
┌────────── 製品について知らない人もいるので、1で製品の説明をしっかり入れたところ、宣伝色が強いというフィードバックがありました。そこで、1の説明を簡単にして、顧客事例を紹介してから、3でもう一度説明をするようにしました。 ただし、ゴールデンパターンはなく、イベントや参加者の興味によっても、良いバランスが変わるので、試行錯誤しています。製品についての話はしたいので、『宣伝があっても良い内容だった』と思ってもらえるためには、2の事例の中身を良くすることが重要です(嶋田氏) └──────────
自社製品PRが長いときの会場の空気の冷たさ。その経験がウェビナーにも活かされる
協賛型セミナーに参加する目的は、大きく2つある。1つは、ブランディング。「アクセス解析はユーザーローカル、SNS分析はユーザーローカル」と、第一想起してもらえることを目指している。もう1つは、新規の見込み顧客との出会いで、ユーザーローカルを知らない人にアピールすることを目指している。 なお、ユーザーローカルの製品は、アップデートが早いことが強みだ。しかし、それを共有する場がない。そのため、イベントはアップデート情報、新機能について紹介する場としても活用しており、すでに知っている人にも新しい情報を提供している。 カスタマーサクセスチームでは、自社のハウスリストを使ったウェビナーも担当している。ウェビナーは、既存リードとの関係を深め、縁を復活させる場所としてとらえている。ウェビナーには、導入企業の登壇はなく、ノウハウ発信のコンテンツが中心だ。 ┌────────── 協賛型セミナーで新規の方と出会い、その方たちと連絡を取る手段を得ています。今はSNS運用に興味がなくても、3か月後には運用することになっているかもしれません。だから、定期的にウェビナーでノウハウをお届けして、今すぐ客ではなかった方が『今だ』となったときに、ご縁をいただけるようにしています(嶋田氏) └────────── ウェビナーの内容は、トレンドを意識して考えることが多い。GA4へ切り替わるタイミングではGA4を取り上げ、Threadsなど新しいSNSが注目されれば、すぐに紹介している。ウェビナーの場合は、30~40分を目安にしている。それよりも長くなる場合は、途中でアンケートを入れたり、チャットで意見を出してもらったり、インタラクティブにできるようにしている。 オンラインのウェビナーでは、これまでリアルのイベントに登壇した経験が活きていると嶋田氏は話す。 ┌────────── リアルのイベントで宣伝が多いと、会場からの冷たい空気を肌で感じます。無言のダメ出しを感じて、宣伝が多いと期待に添えないということを学習してきました(嶋田氏) └──────────