“麦茶がごま油に見えるコップ”がSNSで話題に!おなじみ『かどやの純正ごま油』パッケージ誕生秘話
「ごま油」といえば、黄色いキャップとラベルが印象的な“あの”瓶を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。 【写真】え、何飲んでるん!? 麦茶がごま油にしか見えないコップ 日本に住む人であれば、1度は見たことがあるであろうごま油の製造元・かどや製油株式会社。同社の公式X(旧:Twitter)のキャンペーンで配られた、まるで麦茶が純正ごま油に見えるコップ「純正ごま油コップ」が話題を集めました。 カップを作ったきっかけや、商品パッケージのデザインに込められたこだわりなどについて、担当者に詳しく聞きました。 ――「純正ごま油コップ」を作ったきっかけは? 【担当者】「かどやファンの皆さまに楽しんでいただきたい」という思いから、Xで定期的にキャンペーンを企画しています。 今回のキャンペーンは、2024年7月11日~19日までの期間で実施しました。夏といえば、麦茶をゴクゴク飲む風景が思い浮かぶことから、まるで麦茶が純正ごま油に見えるコップ「純正ごま油コップ」の企画が生まれました。同キャンペーンは、当選者5名様限定での企画です。 ――発案した際の社内での反応は? 【担当者】 社内からも「私も欲しい!」という声があった一方で、「社員は欲しいけど、お客様も喜んでくれるのかな……」といった不安の声はありました。担当としては、「かどやファンである方々なら楽しんでいただけるだろう」と信じ、キャンペーン実施を決意しました。 その結果、Xでは「かわいい!」「欲しい!」「アイデアがおもしろいw」など、多くのコメントをいただきました。担当者としても非常にうれしく、社内でも盛り上がっていました! 発売から56年が経った現在も皆さまにご愛用いただいており、「ごま油といえば、かどやの純正ごま油!」と認識していただいているからこそ、成立した企画だと考えています。 ――そもそも、いつからごま油を製造している? 【担当者】 江戸時代末期の1858(安政5)年に、香川県・小豆島にて創業しました。小豆島の食文化である、そうめん作りに欠かせないごま油の製造をはじめたことがきっかけです。 ――パッケージの特徴やこだわりは? 【担当者】 パッケージデザインは、発売当初からほとんど変わっていません。当時の社長がアメリカのスーパーマーケットで見た食用油の瓶を参考にデザインしたそうで、老若男女に持ちやすい形状であることは、かどやのこだわりです。 色彩のなかで最も明るく目立つ色の“黄色”を取り入れることで商品棚のなかで存在感を放つのではないか、さらに、「胡麻」を「ごま」とひらがなにすることで読みやすく、手書き文字にすることでお客様の印象に深く残るのではないか、といったことを考えて開発されました。そんなこだわりと思いを持って開発した本商品は、今年で発売56年目を迎えるロングセラー商品となりました。 同商品の販売数量は年間約2400万本。これは、日本の人口の約5分の1にあたります。 ――これまでにも同様に、ごま油のデザインを使ったキャンペーンがあった? 【担当者】 すでに終了したレシートキャンペーンでは、純正ごま油の形をした約60センチの「抱き枕」や、持ち手がごま油ボトルになった「折り畳み傘」、そのほかにも、かどやの企業ロゴがあしらわれた八角皿とレンゲの「町中華セット」などを企画してきました。汁椀ペアセットが必ずもらえる、「毎日ひとさじ♪健やかごま油キャンペーン」は現在も開催中です。 ――今後はどのようなキャンペーンを企画している? 【担当者】 プレゼント内容は未定ですが、かどやファンの皆さまに喜んでいただけるグッズであることはもちろん、今回の「純正ごま油コップ」のように商品の特長をいかしたオリジナルグッズも企画していきたいと考えています。Xでは、これからもプレゼントキャンペーンを予定しているので、かどや公式Xをフォローしてお待ちいただければうれしいです。 ☆☆☆☆☆ 担当者は、「キャンペーンについてSNSで当選報告をしてくれる方が多く、いつもうれしく拝見しております。特に今回は、当選者5名と小規模であったにも関わらず反響が大きく、うれしいです!」と声を弾ませました。 大好評となった「純正ごま油コップ」ですが、残念ながら、現時点では販売予定はないとのことです。 日本の食卓に欠かせない、誰でも知っているごま油だからこそ生まれた試み。今後も、新たなキャンペーンから目が離せません。
ラジオ関西