【阪神】才木浩人〝球界の藤井聡太〟になる? 配球へのAI活用「全然あり得ると思いますよ」
日本将棋連盟と阪神甲子園球場の「100周年記念対局」が8日に同球場で行われ、藤井聡太竜王・名人と羽生善治九段が対局。角換わりから始まった展開を羽生九段が制した。 【写真】甲子園球場で対局を行った藤井聡太竜王・名人と羽生善治九段 対局に先立って行われたトークショーに出席したのは、虎のエース格に成長した才木浩人投手(26)。「好きな駒は飛車。小学校の頃から父親と将棋を指していた。さまざまな戦術を駆使できるのが魅力」と語った右腕は「藤井竜王・名人と顔がソックリ」と周囲から指摘されているとのこと。「僕よりも(高橋)遥人さんの方が似てますよ。僕と遥人さんを足して2で割ったような顔なのかな」と相好を崩し、周囲を笑わせた。 藤井竜王・名人といえば、AIソフトを駆使した研究で棋界の頂点に上り詰めた時代の寵児。人類をはるかにしのぐ演算処理が可能な人工知能の出現は、野球界にも多大な影響を与えており、データ分析や選手の評価に活用している球団も出現している。 投球の生命線である配球も、3つのストライクと4つのボール球というルールの範囲内で、投手と打者が将棋のように先を読み合いながら駆け引きを繰り広げる。才木は配球の研究にAIが活用される可能性について「全然あり得ると思いますよ」と語り「野球をやっているのは『人』なので、考えとか得意不得意とかはありますけど、(AI分析を反映した)攻め方みたいなものができても面白いかもしれない」と、将棋ファンならではの視点で近未来の野球界の風景を思い描いた。 「対局見たいんで。もう失礼しますね」と笑顔で会見を切り上げた才木は、藤井竜王・名人との対面も果たせたとのこと。189センチ、88キロの〝ソックリさん〟を目にした藤井竜王・名人も「体格が全然違う。最近はもう少し運動する機会を増やしていきたいと思っていたので、才木投手を見習っていきたい」と苦笑いを浮かべていた。
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