「妊娠しやすい人」の特徴を産婦人科医が解説 生活習慣は妊活・体質改善に影響する?
近年、不妊に悩む夫婦は増えてきているそうです。はたして、「妊娠しやすい人」「妊娠しにくい人」の違いはあるのでしょうか。あるとしたら、その差はどこにあるのか気になりますよね。今回は、妊娠しやすい人の特徴や妊活で取り入れたい生活習慣を、「折野産婦人科」の折野先生に解説していただきました。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
妊娠しやすい人の特徴と妊娠しにくい人の違いは? 年齢・体質・基礎体温・ホルモンバランスなど
編集部: 妊娠しやすい人・妊娠しにくい人はいるのでしょうか? 折野先生: 実際あると思います。「遺伝的に妊娠しやすい体質」「順調に生理がくる」「20代」などに当てはまっていると、妊娠しやすいと言えるかもしれません。 編集部: 順調に生理がくることと妊娠のしやすさの関係について教えてください。 折野先生: ホルモンバランスが整っていることや、毎月の排卵がきちんとあることの1つの目安となるからです。 編集部: 年齢についてはいかがでしょうか? 折野先生: 卵子は生まれたときから体内にあるもので、女性が歳を重ねるとともに卵子も古くなっていきます。そうなると、卵子が持つ妊娠能力は低下していき、妊娠しにくくなるのです。
体重管理・食生活の改善・ストレス対策など妊娠しやすい体づくり・妊活 日常生活で実践できる生活習慣
編集部: 妊娠を望む女性は、どのようなことを心がけたらいいですか? 折野先生: 加齢による卵子の劣化は避けられませんが、ホルモンバランスを整えることで、妊娠しやすい体づくりは可能です。妊娠を望む場合は、まずは身近なところから意識してみましょう。 編集部: 具体的に、気をつけた方がいい点を教えてください。 折野先生: 基本的なことですが、バランスのとれた食事や適度な運動、良質な睡眠など、生活習慣を整えることが大事です。簡単そうに思えるかもしれませんが、ここがなかなか現代の女性には難しいと感じています。 編集部: ほかにはどんなことがありますか? 折野先生: ほかには、肥満や急激なダイエット、ストレスなども生理不順の原因となります。そのため、適切な体重コントロールやストレスコントロールなども、できれば意識していただきたいですね。 編集部: やはり、基本的なことが大事なのですね。 折野先生: はい。加えて、「体を冷やさない」「子宮を冷やさない」なども気にしていただきたいと思います。寒い時期はもちろんですが、夏でもクーラーで体を冷やしている人がとても多い印象です。