五輪V3の野村氏がリオ五輪柔道の金メダル個数を「5、6個」と予想
柔道で史上初となる五輪3連覇を果たしている野村忠宏氏(41)が23日、東京中央区で「夢を形に!チャレンジ力」というテーマで行った講演会で参加者の質問に答え、2か月後に迫ったリオ五輪では、「男子3個、女子を合わせて5、6個の金メダルが取れる」と展望を語った。 「五輪で日本の柔道はメダルを取って当たり前という競技だったが、ロンドン五輪では、篠原監督の元、史上初めて男子は金メダルゼロという結果に終わった。その後、井上康生が監督となり改革に取り組み、強くなっている。篠原先輩がダメだと言っているわけではなく(笑)、いいものを引き継ぎ、改革が進んでいる。メダル予想というよりも期待だが、男子は金メダルが3つ。全階級においてメダルに絡めると思う。女子も勝てる。男子と合わせて5、6個の金メダルが取れると思う」 野村氏は、男子3つの金メダルについて、具体的な名前は挙げなかったが、おそらくロンドン五輪銅メダリストで、世界選手権3連覇を果たしている66キロ級の海老沼匡(26、パーク24)、天理大の後輩でそのセンスを買っている2013年、2015年の73キロ級の世界王者、大野将平(24、旭化成)、2015年の世界選手権を勝った81キロ級の永瀬貴規(22、旭化成)、野村氏が3つの金メダルと獲得したのと同じ階級である60キロ級の高藤直寿(23、パーク24)らに期待を寄せていると考えられる。 男子の井上康生監督も、最終代表選考を兼ねた選抜体重別が終わった後に「今大会を優勝した永瀬と大野を中心に前回は取れなかった金メダルを目指したい」と、大野、永瀬の名前を挙げていた。 女子については、48kキロ級の近藤亜美(21、三井住友海上火災)、52キロ級の中村美里(27、三井住友海上火災)、ロンドン五輪で男女合わせて唯一の金メダルを獲得した57キロ級の松本薫(28、ベネシード)の連覇に期待しているのだろう。 山下泰裕強化委員長は、「男女合わせて4個、できれば6個の金メダルを取りたい」と金メダル目標を設定しているが、野村氏の予想、期待も、そのチームの目標に沿うものとなった。