ヤクルト、バウマン獲得発表 マーリンズからメジャー通算134戦登板右腕
ヤクルトは11日、新外国人選手として前米大リーグ、マーリンズのマイク・バウマン投手(29)を獲得したと発表した。単年契約で年俸100万ドル(約1億5200万円)プラス出来高払い。背番号は58に決まった。193センチの長身から繰り出す最速159キロの力強い直球が魅力。メジャー通算134試合登板と実績も豊富で、奥村国際グループ担当部長は抑えに「割って入ってチャレンジする感じ」と守護神候補として期待した。 米国でも実績のあるリリーバーが、リーグ優勝奪還のピースとして加わる。ヤクルトがメジャー通算134試合登板を誇るバウマンを獲得。29歳の助っ人右腕は球団を通じ、ヤクルトのユニホームを着て戦う決意を打ち明けた。 「熱くて忠実なファンを持つ、由緒ある球団でプレーすることが非常に楽しみ。チームの勝利を最優先し、貢献できるように全力を尽くします」 米国出身のバウマンは193センチの長身から投げ下ろす最速159キロの直球が魅力。神宮球場で取材に応じた奥村国際グループ担当部長は「うちは全体的に技巧派が多い。長いシーズンを戦う中、もうちょっとパワー(系)が必要。力で押していける投手を探していた」と説明した。 守護神候補として大きな期待がかかっている。今季5位に沈んだチームはリーグワーストのチーム防御率3.64で、投手陣の整備が急務。抑えが固定できず、低迷の一因になった。奥村氏は今季チーム最多11セーブを挙げた小沢や昨季33セーブの田口を引き合いに「彼もそこに割って入ってチャレンジする感じになると思う」と期待した。 今季はマーリンズなど5球団で計57試合に投げ、9月にはドジャースの大谷翔平に50号2ランを浴びた。史上初の「50-50」(50本塁打、50盗塁)を達成されたことで話題を呼んだが、奥村氏は「それは大谷くんだから打てたと、僕は思っている」と冷静。「健康体で年齢もこれから脂の乗るいい時期。一番いいときにうちが探しているタイプの投手を取れた。期待値も高い」と太鼓判を押した。経験豊富な助っ人右腕が救世主になる。(武田千怜)