株主優待で食べられる「カレー銘柄」は旨い!安い!早い!
元プロ野球選手のイチローはマリナーズ選手時代、毎朝カレーを食べていたと言われ、憧れるビジネスマンも毎日カレー食を実践しているなど、まことしやかに囁かれていますが、このカレーも実は株主優待で食べられるのをご存じでしょうか。 実は、利用次第であれもこれも「カレー銘柄」になる説もあります。一流スポーツ選手も取り入れていた「カレー優待」を確認してみましょう。
「カレー優待」6選!外食だと1,000円超えでも「株主優待」があれば
カレーは、かつて、牛丼のように「うまい、安い、早い」イメージでしたが、今はランチに食べるとなると1,000円以上してしまうことをご存じでしょうか。“自分たちのお店が一番だ”と主張する有名カレーチェーン店のメニューを見ると、メンチカツカレーは税込972円、ロースカツカレーは税込998円。もし、手仕込とんかつカレーにしてしまうと税込1,192円と一気に1,000円オーバー。もはや、「外食でカレーは贅沢品」になってきているわけです。 だからこそ、賢いビジネスマンは、株主優待の力を受けて0円に近い出費でカレーを食べたいと思っているに違いありません。外食はもちろんのこと、レトルトカレーが家にあれば、仕事が忙しい時もパックご飯とレトルトカレーを温めれば胃袋も満足することでしょう。 そんな「カレー優待」がどれだけあるか紹介します。 ■壱番屋(7630)(株価1,015円、最低投資額10万1,500円)] まず、「カレー優待」の王道は、壱番屋。そうです、「俺たちの店が「いちばんや!いちばんなんや!」と関西弁で主張するお店ですが、実は本社は愛知県一宮市です。 株主優待は飲食券で、100株では1,000円(年2,000円)です。権利は2月と8月。店内での飲食だけでなく、持ち帰り弁当にも使えます。 値段の安いポークカレーなら税込646円。500円の飲食券を使えば、わずか146円で食べられます。スクランブルエッグカレー(税込866円)にフライドチキン3個(税込183円)を乗せても、優待券があれば49円です。 こういった楽しみが年2回できる株主優待銘柄。2024年3月に1:5の株式分割を行い、分割後の100株でも株主優待があり、約10万円で株主優待を楽しめるようになっています。 ■吉野家ホールディングス(9861)(株価3,278円、最低投資額32万7,800円) 意外かもしれませんが、牛丼でよく知られる吉野家ホールディングスにもカレーメニューがあり、牛丼よりも価格が安いです。 株主優待は500円サービス券で、100株では4枚2,000円(年間4,000円)。200株だと10枚5,000円(年間1万円)です。権利は2月8月。 吉野家のメニューを見ると、カレーがあり、黒カレーは税込465円。株主優待券が使えないのでトッピングとして半熟玉子(税込107円)をつけたら税込572円になるので、優待券1枚と72円の支払い。から揚げ黒カレー(税込674円)なら「株主優待券1枚と174円」、牛皿が乗った牛黒カレー(税込619円)なら「株主優待券1枚と119円」です。牛丼は並盛税込498円なので、カレーの方がわずかですが安いです。 ■ゼンショーホールディングス(7550)(株価9,301円、最低投資額93万100円) 「すき家」や「なか卯」、「はま寿司」などで知られるゼンショーホールディングスでも、カレーを食べられるお店があります。 株主優待は100株で500円の食事券2枚1,000円分(年2,000円)、300株なら500円の食事券6枚3,000円分(年6,000円)。権利月は3月と9月です。 「すき家」では、以前、骨付きチキンが乗った「ほろほろチキンカレー」を発売したことでも有名ですが、定番メニューでもカレーがあります。やわらかチキンカレー(並・税込790円)なら株主優待券1枚と290円の支払いです。 「なか卯」では、和風カレー(並・税込520円)が食べられ、これだと「株主優待券1枚と20円」の支払い。 株価は「割高」。今から買うのは躊躇する人が多そうですが、すでに株主になっている人は“おいしい思い”をしているわけです。 ■良品計画(7453)(株価3,335円、最低投資額33万3,500円) 意外な「カレー銘柄」として提案したいのは、「無印良品」を展開する良品計画です。 良品計画の株主優待は、シェアホルダーカードで、店頭で提示すると支払い額から7%割引になります。「無印良品のカレー。」は、バターチキンカレーをはじめとして、グリーンカレーなど” インドやタイに赴き本場のカレー文化を学び、現地ならではのスパイスや調理方法を商品開発に生かし“た商品。 これらのレトルトカレーを店頭で買い、その時にシェアホルダーカードを見せると7%引きで買えます。外食だとカレーを食べるにも1食1,000円予算と思うと、無印良品のレトルトカレーはバターチキンカレーやチキンティッカマサラは税込350円、焙煎スパイスのごろり牛肉カレーは税込490円と500円予算で買えるものも多く、用意しておくと、テレワークの日のお昼としても温めるだけで食べられ、便利です。 ■ホクト(1379)(株価1,728円、最低投資額17万2,800円) 意外性のある銘柄は、きのこで知られるホクト。株主優待は、2024年3月権利では100株保有で3種類から選べたのですが、その中の2つにホクトのきのこを使った「レトルトカレー」が入っていました。 筆者は前に「きのこ・レトルトセット」を頼みました。自社商品のきのこカレーを味わえます。権利は3月、年1回です。 ■ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(3222)(株価805円、最低投資額8万500円) 関東でマルエツやカスミを経営するユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス。株主優待はカタログギフトですが、その中の「海軍カレー」は定番です。 お米や横須賀海軍カレー、そうめんなどから選べ、100株では横須賀海軍カレー8食(年16食)。2024年8月権利のカタログにも、横須賀海軍カレーがありました。 毎回レトルトカレーを選べるならば、年2回16食がもらえるので非常時用の備蓄にしてもよく、新しいものが届いたら古いレトルトカレーを食べていくサイクルにしてもよさそうです。 ■これもあれも「カレー優待」にしてしまうテクニック 「カレー優待」と聞くと、「壱番屋」の株を買ってカレーハウスCoCo壱番屋を利用する方法のみだと思っている人もいるかもしれません。でも、あれもこれも「カレー優待」にしてしまう方法もあります。 1.デニーズで買う ファミリーレストランのデニーズでは、Denny’s Table(デニーズテーブル)と呼ばれる冷凍食品シリーズを販売していて、その中にはレトルト食品の「スパイス香るデリーチキンカレー(税込580円)」や「旨み広がる濃厚バターチキンカレー(税込580円)」があります。 セブン&アイ・ホールディングス(3382)の株主優待は、100株保有で、3年未満2,000円分、3年以上2,500円分のセブン&アイ共通商品券がもらえ、権利は2月。 このセブン&アイ共通商品券の使えるお店は、イトーヨーカドーだけではなくデニーズでも使えます。しかも、おつりも出ます。デニーズではQUOカードでの支払いもできるため、他社の株主優待でもらったQUOカードを使う方法もあります。 2.ローソンで買う また、ローソンでも本格派カレーが買えます。筆者はローソンのお試し引換券で「本格!ビーフカレー(税込441円)」クーポンと商品を引き換えた過去がありますが、商品名通り、“本格的”でした。 ローソンではデニーズ同様、1円単位で払えるQUOカードで支払えます。そして、支払いにポイントも使えます。 KDDI(9433)や沖縄セルラー電話(9436)の株主優待でもらえるPontaポイントを使って支払ってもよく、日本電信電話(9432)の株主優待でのdポイント、ソフトバンク(9434)の新設された株主優待でもらえるようになるPayPayポイントを使ってもよく……。 株主優待を多く保有すると、いわゆるゲームでいうところの「手札が増える」わけで、自分が使いたいと思ったタイミングで使える株主優待がある状態になり、あらゆる株主優待銘柄が「カレー優待」銘柄として使えるようになるわけです。 文/谷口久美子
@DIME編集部