暫定優勝のフェルシュフォーが失格に。トップチェッカーから失格は“今季2度目”/FIA F2第9戦レース1
2024年FIA F2第9戦ブダペストのスプリントレース(決勝レース1)終了後、暫定優勝を飾ったリチャード・フェルシュフォー(トライデント)に対し失格の裁定が下された。 【写真】またしても優勝が手元から離れたリチャード・フェルシュフォー(トライデント) 7月20日に行われたスプリントレースをポール・トゥ・ウインで制し、今季初優勝、通算4勝目を飾ったと思われたフェルシュフォー。しかし、レース後に行われた車検でフェルシュフォーの車両のリヤプランクの厚みが3.7mmと計測された。 FIA F2では技術規則第3.4条3項において、リヤプランクの厚みは新品時が5mm、磨耗によって削れたものでも最低4mmと定められている。これにより、暫定優勝のフェルシュフォーには技術規則第3.4条3項違反に伴い失格という裁定が下った。 なお、フェルシュフォーは今年の3月に開催された第2戦ジェッダのスプリントレースにおいて暫定優勝も、レース後の車検でECUに誤ったスロットルペダルマップがインストールされていたことが判明し、チームメイトのロマン・スタネとともに失格になっており、暫定優勝から失格は今季2度目となる。 また、FIA F2参戦4年目のフェルシュフォーはデビューイヤーの2021年に最低重量違反(MPモータースポーツ)、2022年に燃料サンプル規定違反(トライデント)、2023年にスロットルマップ違反(ファン・アメルスフォールト・レーシング)と、毎年1度は技術面での要因から失格となるレースがあり、今回の失格はFIA F2キャリア5度目となる。 フェルシュフォーの失格により、暫定2位でチェッカーを受けたクッシュ・マイニ(インビクタ・レーシング/アルピーヌ育成)がFIA F2初優勝を飾る結果へと変わった。 2024年FIA F2第9戦ブダペストのスプリントレースの正式結果は以下のとおりだ。 ■2024年FIA F2第9戦ブダペスト スプリントレース正式結果 Pos./No./Driver/Team/Time/Gap 1/9/K.マイニ/インビクタ・レーシング/44’28.935 2/1/V.マルタンス/ARTグランプリ/9.564 3/20/I.ハジャル/カンポス・レーシング/15.005 4/11/D.ハウガー/MPモータースポーツ/24.643 5/12/F.コラピント/MPモータースポーツ/26.161 6/17/P.アーロン/ハイテック・パルスエイト/32.825 7/25/T.バーナード/AIXレーシング/37.451 8/8/J.コレア/ダムス・ルーカスオイル/40.904 9/7/J.クロフォード/ダムス・ルーカスオイル/49.354 10/3/O.ベアマン/プレマ・レーシング/52.613 11/15/R.ヴィラゴメス/ファン・アメルスフォールト・レーシング/54.021 12/6/宮田莉朋/ロダン・モータースポーツ/54.665 13/5/Z.マローニ/ロダン・モータースポーツ/54.913 14/4/A.アントネッリ/プレマ・レーシング/55.108 15/23/R.スタネ/トライデント/55.302 16/10/G.ボルトレート/インビクタ・レーシング/56.073 17/21/J.マルティ/カンポス・レーシング/57.437 18/24/J.デュルクセン/AIXレーシング/59.822 19/2/Z.オサリバン/ARTグランプリ/64.702 20/16/A.コルデール/ハイテック・パルスエイト/65.863 21/14/E.フィッティパルディ/ファン・アメルスフォールト・レーシング/1Lap /22/R.フェルシュフォー/トライデント/DQ ・ファステストラップ(総合):#10 ガブリエル・ボルトレート(インビクタ・レーシング)1分32秒266(24/28) 170.936km/h ・ファステストラップ(得点対象):#20 アイザック・ハジャル(カンポス・レーシング)1分34秒227(25/28) 167.378km/h ・ペナルティ: #16 アムーリ・コルデール(ハイテック・パルスエイト):10秒タイム加算/走路外走行によるアドバンテージ #22 リチャード・フェルシュフォー(トライデント):失格/技術規則第3.4条3項違反 [オートスポーツweb 2024年07月21日]