愛子さま、きょう大学卒業 指導教授が明かす愛子さまの「粘り強さ」と「朗らかな笑顔」
天皇皇后両陛下の長女・愛子さまは20日、学習院大学文学部日本語日本文学科を卒業されます。それに先立ち、およそ9か月にわたり卒業論文の指導を担当してきた教授が、愛子さまが論文作成の中で見せられた「粘り強さ」と、場を和ませる「朗らかな笑顔」について語ってくれました。 【画像】愛子さま卒業 指導教授明かす「明るさ」「粘り強さ」
■呼び名は「敬宮さん」
去年の3月からおよそ9か月間、愛子さまの卒論の指導にあたったのは、日本中世文学を専門とする学習院大学文学部日本語日本文学科の中野貴文教授。授業や指導の際には、愛子さまのことを「敬宮(としのみや)さん」と呼んでいたと明かし、愛子さまの印象については、繰り返し「朗らか」と語りました。卒業論文の指導中だけにとどまらず、ゼミ演習の授業の中で他の学生の発表等を聞く姿や、質問や意見を述べられる場面でも、そのようなことを感じたといいます。またそういった場面での愛子さまの表情は「笑顔」が多かったということで、「穏やかな笑顔の愛子さまというのが一番印象に残っている」と話しました。
■締め切り直前まで粘る愛子さまの「覚悟」
「穏やかな愛子さま」は、授業に取り組まれる様子はどのようなものだったのでしょうか。学習院大学では、ほとんどの授業で、終了後、出席した授業の感想を提出することになっているといいます。中野教授によりますと、愛子さまは「提出期限の直前まで考え抜かれて回答・感想を書いてくださることがほとんど」で、着眼点の新しさや論の確かさだけでなく、「最後まで自分の言葉で、多くのことに視野を目配せしながら、配慮した文章を書こうとするその真摯な姿勢が非常に印象的」だったということです。そんな「粘り強さ」の例として中野教授は、自らの授業の感想の回答の締め切りを2日後の午後11時59分までに設定したところ、愛子さまは午後11時台ギリギリに提出されたこともあったと明かしています。「しかも内容は素晴らしいんです」と、教授は頬を緩ませました。 卒業論文や学期ごとのレポートについても「同じ事がいえた」そうで、中野教授は「愛子さまがこだわられた点でいうと、やはりとにかく最後の最後まで自分の言葉で少しでもよりよくするために時間をかけられたことだと思っています」と話します。そして「最後の最後、締め切りの直前まで粘って、自分の論文をより良いものにしようという、そういう覚悟というか、粘り強さというのが最も印象に残っています」と改めて強調しました。