愛子さま、きょう大学卒業 指導教授が明かす愛子さまの「粘り強さ」と「朗らかな笑顔」
■愛子さまの“自虐発言”「私、返事が遅いんですよね」に大笑い
そんな「粘り強い」愛子さまの第一印象はというと「明るい人だな、明るい学生だな」というものだったそうです。卒論指導の当初は、愛子さまへの指導に緊張していた部分もあったという中野教授ですが、そうした中、愛子さまがあえて場を和まそうとされたと感じたことがあったそうです。授業の感想などの提出を締め切り直前まで粘る姿勢を自ら話題にし、「私、返事が遅いんですよね。私の返事が遅いって、先生方みんな思っているのかなと思いながら書いてます」と愛子さまが話すので、中野教授も思わず笑ってしまい、続いて愛子さまも笑われたといいます。それによって中野教授も緊張がほぐれ、その後の指導は和やかかつ相互に語り合えるものになっていったと振り返りました。 また中野教授は、愛子さまに対し、ほかの学生と同じように特別なことはしないように接し、また特別な方だからと思ったことも少なかったと語りました。それは「とても明るく気さくな方で、敬宮さんの方がそのような空気を作ってくださった面も大きかった」と理由を明かします。
■研究対象には愛子さまと同じ「内親王」の歌も
愛子さまが「中世の和歌」を卒業論文のテーマに選んだきっかけは、授業の中で中世の歌集や歌合わせを学ばれたことが大きかったということで、その研究の対象には内親王や帝といった愛子さま自身と直結するものもあったといいます。愛子さまは卒業論文の執筆に当たり、研究室での教授との個別面談を、去年の3月から12月までのおよそ9か月間、2週間に1度のペースで、1回につき30分~1時間ほど行い、面談では論文の方向性やスケジュールなどを詰めながら進めていかれたということです。 愛子さまは、論文指導した学生の中でも最も多く面談を重ねた1人だったということで、中野教授は「学問に対する真摯な態度」が表れていたと振り返ります。そして愛子さまが完成された卒業論文を、「和歌文学研究の今日的課題をよく理解された上で、さらにご自身のオリジナルな見解を加えられた素晴らしいもの」と評価しました。