ゴミ捨ても手入れも約70日に1回! 東芝ライフスタイルが自動ゴミ収集機能付きコードレススティック掃除機を発売
東芝ライフスタイルは同社初の自動ゴミ収集機能付きコードレススティック掃除機を8月中旬から発売開始した。紙パック式のダストステーションはゴミを紙パック内で圧縮するので、ゴミ捨ての頻度は約70日に1回。クリーナー本体もパワーや操作性が向上し、時短で効率的な掃除が可能だ。 【写真ギャラリー】 ●共働き世帯の掃除ニーズに対応 近年、生活家電製品のトレンドは時短や省手間、効率化などによる家事の負担軽減だ。掃除機を例に挙げると、従来のキャニスタータイプからコードレススティックタイプへシフトしてきたことで、軽量化による取り回しや操作性が改善され、時短にもつながっている。ロボット掃除機の普及もやはり家事負担の軽減で、さらに自動ゴミ収集機能も備えた機種ではゴミ捨ての頻度が少なく、省手間も実現している。 東芝ライフスタイルの調べによると、コードレススティック掃除機購入者の半数以上が子育て中の共働きで、短時間で効率的な掃除を重視する傾向があるという。 このようなニーズに対応して日々の掃除を時短で効率的かつラクにするのが、東芝ライフスタイルの自動ゴミ収集機能付きコードレススティック掃除機の新製品 VC-SL130DS(以下、SL130DS)。カラーはシフォンベージュとアッシュブラックの2色で、市場価格は7万円前後だ。 ●ダストステーションは紙パック式で手入れが不要 SL130DSは同社初のダストステーション(以下、DS)による自動ゴミ収集機能を搭載している。DSは充電台も兼用しており、本体を取り外して掃除後、再びDSに戻すと本体で吸引したゴミは自動でDS内の紙パックに送られる。DSへゴミが移動する際の稼働時間は約15秒ほどだ。 紙パックには1日1gのゴミを吸引するとして約70日分を溜めておける。つまり、紙パックを交換するのは70日に1回で済むということだ。紙パックは開口部が上向きに取り付けられているので、取り外しの際にゴミがこぼれず、ワンタッチでアタッチメントから外せるため、手が汚れることもない。 また、ゴミがDSへ移動する上から下への空気の流れに合わせて紙パックが取り付けられているので、吸引によって自然と紙パックが膨らみ、中のゴミも圧縮される仕組みだ。 さらにオートエアー洗浄により、本体のプリーツフィルターに付着した細かいホコリも空気の流れでフィルターから剥がしてゴミと一緒に紙パックに送る。 本体フィルターを構成するパーツ点数はカップとプリーツフィルター、ネットフィルターの3点のみのため分解・組み立ての手間が少なく、しかも3つのパーツはすべて水洗いが可能。約70日に1回の手入れもさることながら手入れ自体も非常に簡単でラクだ。 紙パックの交換や手入れのタイミングはDS上部のお知らせランプで通知されるので、日頃から手入れを意識しなくてよいのもメリットといえるだろう。 ●フィットグリップと新開発のなめらか自走ヘッドを採用 DSはあくまで本体で吸引したゴミを移動して溜めておく場所であり、機能である。掃除機の本質的な機能は、やはり吸塵力や操作性。これらについてSL130DSの搭載機能を紹介しよう。 操作の要となるグリップ部は、長さのあるフィットグリップ。グリップ部が長いため、ユーザーの身長に合わせて最適な位置を握ることができる。手のひらが接する内側には小さな突起を付けた滑り止め加工を施し、グリップ部の先端とエンドにも突起が付いている。 グリップ先端に突起を付けることで本体を捻ったり、方向を変えたりする際の操作が容易になり、グリップエンドの突起は本体を前後に動かす際のアシストになる。実際に握って動かしてみると、ことのほか操作がしやすく、動かしやすいことが確認できた。 手元の動きにヘッドが連動するスイング運動により狭い場所でも小回りの効いた掃除が可能。約6.3cmの空間でもヘッドが入り込む床ピタ設計で、床にピタっとつけた状態で捻ってもヘッドが浮かないため、ソファの下などの空間もしっかりと、しかもラクに掃除ができる。 ヘッドは新開発のなめらか自走ヘッドだ。ブラシ底面に2つのキャスターが付いており、キャスターが360度回転することで前後はもちろん左右にもなめらかに動く。このヘッドの採用により、ヘッドの横移動がスムーズになったため壁際の掃除も非常にラクになる。実際にヘッドを横移動させてみると、前後と同じ感覚で横にも動き、そのスムーズさには驚かされた。 ヘッドのブラシ部は抗菌仕様で、ブラシの根本に編み込み加工を施したからみレスブラシにより、髪の毛がブラシに絡みにくいのも特徴の一つだ。 ●市販のワイパーシートで吸引と拭き掃除を同時に行う SL130DSでは、なめらか自走ヘッドのほかに付属品として狭い隙間の掃除に適したブラシ毛付きの2WAYブラシと吸い拭き2WAYワイパーがある。ロボット掃除機では床の水拭き機能が最近のトレンドになっているが、吸い拭き2WAYワイパーは市販のワイパーシートを使って、ゴミを吸引しながら同時に拭き掃除もできるものだ。 吸い拭き2WAYワイパーには特殊加工のブラシ毛が先端と後端に付いており、市販のワイパーシートを広げて固定する。吸い拭き2WAYワイパーの前方には開口部があり、前進させることで開口部からゴミを吸い込み、取り付けられたワイパーシートによって拭き掃除も同時に行える。 同社の調査によるとワイパーシートの不満点ではシートの着脱が面倒、拭き取ったゴミがシートから落ちる、固形のゴミが取れない、使用するシートが多いなどが挙げられている。吸い拭き2WAYワイパーはシートを広げて上から重ねるだけで取り付けができ、吸引によってゴミを吸い込むのでシートが汚れにくく、1枚のシートで広範囲を拭き取ることができる。機能性とコスパを兼ね備えた機能といえるだろう。 さて、肝心の吸塵力だが、SL130DSでは新開発のハイパワーコンパクトモーターを採用している。既存モデルのVC-CLX52のモーターと比べて約18%軽量化しながら、入力パワーも約18%向上。床見極めセンサーplusでフローリングやじゅうたんなどの床面に合わせてブラシの回転スピードとパワーを自動制御してゴミをしっかり吸い取る。 ●ノイズにならないデザインとスタイリング 共働き世帯の掃除は時間をかけて念入りに行うより、気が付いたときにサッと掃除をするパターンが多い。そのため、掃除機もすぐに手に取れるリビングに置いておくのが一般的だ。この傾向に合わせてSL130DSはインテリアにもなじむスタイリングやデザインを採用した。 カラーは前述のとおり、シフォンベージュとアッシュブラックの目立たず、上質感のある低彩度の配色を選定。収納時はスリムな佇まいとなり、極力凹凸を廃してスッキリとしたシンプルなデザインに仕上げている。 また、見た目の質感にもこだわった。表面の仕上げを光沢のないマット調にしてインテリアと調和しながらも手触りが良く、手垢などの汚れも落としやすい。付属品各種はDSの背面に収納され、正面からは付属品が見えないような配慮もされている。 悪目立ちしないスタイリッシュなデザインは、インテリアにこだわりがある向きや生活感を出したくない向きには最適といえるだろう。 SL130DSのDS収納時の外形寸法は幅258mm×奥行265mm×高さ1076mmで、スティック掃除機本体の外形寸法は幅258mm×奥行118mm×高さ1092mm。延長管やヘッド、バッテリーも含めた本体の質量は1.4kg。充電時間は約3.0時間で、満充電時の連続運転時間は強で約7分、自動で約10~20分、標準で約35分(ヘッド非搭載で約40分)である。 なお、同社ではデビューキャンペーンとして5000円の電子マネーやギフト券のプレゼントを実施中。購入期間は9月30日までで、応募期間は10月15日の23時59分まで。詳細は同社のキャンペーンページで確認できる。 共働き世帯の使用を想定して開発されたSL130DS。実機を体験してみると、製品づくりに対するこだわりが実感できた。どこまで手間がかからず、時短でしっかりと掃除ができるかを具現化した製品に仕上がっている。 特に日頃の手入れがいらず、約70日に1回の手入れでも本体フィルターの部品点数が少ないので、大幅な省手間が実現できる。操作においてもなめらか自走ヘッドの軽快さや理にかなったグリップの仕様などは、それだけで時短掃除が可能となるだろう。スティック掃除機の購入を検討しているのであれば、家電量販店の店頭で実機を見てみよう。