「日本はチームバスケです」…バスケ代表・吉井裕鷹(26歳)がアジア杯予選で語った胸中「コミュニケーションが大事」「話さないとチームがつながらない」
驚異的な成功率も「無理をして3Pを打つ必要はない」
ただ、吉井は冷静に現実をとらえている。 「僕はシューターではないので、無理をして3Pを打つ必要はないです。周りの選手が自分をフリーにしてくれたときのシュートを思い切って打つ。それだけです。そういう気持ちがあれば、自ずと入っていくと思います」 理想や進むべき道を明確に思い描き、その実現のために必死で行動する。そして、その必死さのあまり、熱くなることがある。 だから、だろう。グアム戦後にロッカーに戻り、移動着に着替え、ホテルへと戻るバスに乗り込んだ頃にはようやく冷静になり、こんなコメントを残した。 「グアムのことはリスペクトしていますし、スカウティングもしました。その状態で、このような試合をしてはいけないと思います。20点(近く点差が)開いた時に、30点差、40点差と広げていかないと。今日(代表デビューの可能性があった高校生の渡邉)伶音も、出場させてあげられませんでしたし……悔しさが残る試合でした」 チームの戦い方についてはもちろん、将来を期待されるチームメイトのことを考えていたからこそ、冒頭で見せたような怒りを自分に向けていた。 吉井とは、そういう選手なのである。
(「核心にシュートを!」ミムラユウスケ = 文)
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