相手をベラベラしゃべらせる「雑談上手な人」が会話の時に見つめている「体の一点」
● 不安を与えない「心理的安全性」 具体的にどうすればいい? 「心理的安全性」とは、エイミー・C・エドモンドソン教授によって提唱された概念です。具体的には、心理的安全性とは4つの不安がない状態といいます。 (1)無知だと思われる不安 「こんなことを聞いてもいいのだろうか?」 (2)無能だと思われる不安 「バカだと思われないだろうか?」 (3)邪魔をしていると思われる不安 「邪魔だと言われないだろうか?」 (4)ネガティブだと思われる不安 「ネガティブだと思われないだろうか?」 この4つの不安を与えないのは、次のような要素を持つ人だと考えられます。 ・親しみやすそうな人 ・やさしそうな人 ・神経質でなく寛容そうな人 ・怒りの沸点がとても低そうな人 ・ポジティブそうな人 ・楽しそうな人 ・笑顔がすてきな人 では、これらの要素を持つ人が、具体的にどんな事をしているかというと、「ペーシング」をしっかりやっています。 私が京都旅行に行ったときのことです。京都駅から二条城までタクシーで行きました。
運転手の世間話に共感スキルでつきあっていたら、運転手がノリノリになり、二条城の駐車場に着いたというのに、ドアを開けずにしゃべりっぱなし。5分ほど降車できずに話を聞かされてしまったことがあります。運転手さんはご満悦でしたからいいことをしたなと思います。よほど安心で安全で共感してくれる人と認定されたようです。 何を言っても怒ったり否定をしない、安心で安全な人かどうかは、共感力が土台になるのです。 共感スキルを駆使すると、自然に安心安全な人と認定されます!
松橋良紀