「女性が『殺される』と飛び出してきた」…ススキノビル爆発音、ガールズバーで倒れ心肺停止の40代男性と従業員の関係調査へ
26日午後3時20分頃、札幌市中央区の繁華街ススキノ地区にある雑居ビル(地上6階、地下1階)で爆発音がしたと複数の119番があった。2階に入るガールズバーから出火し、従業員とみられる20歳代女性のほか、30~50歳代の男性3人がやけどを負うなどして搬送された。このうち40歳代男性は心肺停止の状態。捜査関係者によると、出火直前に40歳代男性がガソリンのような液体をまいたとの目撃情報もあり、北海道警が放火の疑いもあるとみて調べている。 【地図】火災現場は地下鉄「すすきの駅」のすぐ近く
市消防局によると、ビル2、3階の計70平方メートルほどを焼いて約1時間半後に鎮火した。大型商業施設や雑居ビルなどが密集しているが、周囲への延焼はなかった。40歳代男性は店内で倒れているのが見つかり、ほかの3人は自ら店外へ脱出したという。
道警は4人の回復を待って詳しい経緯を聞くほか、40歳代男性と従業員との関係についても調べる。
現場周辺にはガラス片が散乱し、出火直後から次々と消防車両が集まり、居合わせた観光客らは驚いた表情で消火活動を見守った。ビルの1階にいたという男性は「女性が『殺される』と叫びながら、飛び出してきた。服に火がついた男性も出てきて、みんなの上着で火を払った」と緊迫した様子を話した。
ガールズバーの運営会社の担当者は読売新聞の取材に「現時点でお答えできることはない」と語った。