「小さな宝石」の連続!バート・イッシュルの街と山を歩いてみた【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】
なんかこんなハート型のベンチとか置いたらインスタ映えするんじゃね? 観光客、いっぱい来るんじゃね? …そんな目論見が聞こえてきそうなベンチですよね。と言いながら冒頭の画像に持ってきちゃっている私です。笑 【写真32枚】ソーセージやサラミ、チーズの専門屋台などが売られている青空市の様子も。バート・イッシュルの街並みと山の景色を写真で見る どうも。オーストラリア在住ライターの柳沢有紀夫です。今回はオーストリアのバート・イッシュル(Bad Ischl)からお届けします。…というかかこの「オーストリア・ザルツブルクとその周辺旅」シリーズも最終回です。
【オーストリア・ザルツブルクとその周辺旅vol.8】最終回特典(笑)で「見どころ満載」です!
けどまあ、ハート型ベンチがあったらやっぱりこんな写真を撮りたくなりますよね。 というか指でハート型をつくることすらできないし。なんか丸いもの握っているだけみたいだし。「白雪姫に渡すリンゴをつかんでいる老婆」の図。笑 まあ気を取り直して出かけましょう。じつはハート型のベンチ、ちゃんと理由があるのです。バート・イッシュルはザルツブルクの南東部、バス1本で約1時間10分のところに位置する人口1万5000人ほどの街で温泉保養地であり避暑地なんですが、皇帝フランツ・ヨーゼフと皇妃エリーザベト(「エリザベート」と表記されることもありますがアクセントは「リ」のところにあるので「エリーザベト」が正しいはず)が婚約し、その後もたびたび別荘で夏を過ごした街。つまりは「愛の都」なわけですね。 で、今回はここの街歩きをご紹介しましょう。まずは「プファールガッセ(Pfarrgasse)」という通りへ。 じつはこの一帯は古くから岩塩の採掘がおこなわれて、その取引で栄えたエリア。 この通りじゃないのですが「オーストリア・ザルツブルクとその周辺旅vol.8」で紹介した「ハラインの岩塩抗」を運営するザルツヴェルテン社の直販ショップもありました。 この「プファルガッセ」という通りを訪れたのは金曜日なのですが、青空市が立っていました。 人通りも多すぎず少なすぎず、ちょうどいい感じです。 魚の燻製の専門屋台などもあり、その種類の豊富さは見ていて楽しいです。ただお土産にはできなさそうなのがちょっと残念。 他にお土産としてかわいいと思ったのがショーウィンドウに飾られていたオーストリアの民族衣装の正装。ただし一式そろえようとすると日本円で80万円くらいするので断念しました。 そんなふうに青空市の見学をしたあと、30分の自由時間になりました。街ブラだけだと「BE-PAL」らしくないので、街の中心部をUの字型に囲むように流れるトラウン川の向こうへ渡ってみることにしました。