「小さな宝石」の連続!バート・イッシュルの街と山を歩いてみた【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】
川の向こうは別の顔
橋を渡って左に曲がり、「ガスナー通り(Gassnerweg)」を歩きます。 方向的におそらくカトリンクロイツという山だと思います。この山はロープウェイで途中まで登ってそこから40~50分歩いて山頂まで行けるようです。もちろんロープウェイをまったく使わなくても山道を登れて、冬はスキーの林間ルートになっているみたいです。 今回は時間的に無理ですが(いや、それ以前の問題でした。前回書いたようにぎっくり腰発症中。笑)、いつか行ってみたいな。ただの保養地というだけでなく、こういうアウトドア要素があると、グッと魅力が増しますよね。 オーストリアという国はあちこちにこんなロープウェイがあって、すごくうらやましいです。 さらに進むと道はつきあたりになります。 最後まで行くと右側になにから不思議な通路が出てきました。 と思ったらやっぱり音楽学校とイベント会場に続くみたいです。そしてそこでは「オーストリア・ザルツブルクとその周辺旅vol.1」と「同vol.2」で紹介した「欧州文化首都バート・イッシュル/ザルツカンマーグート」関連のイベントが開催されていたようなのですが、集合時間が迫っていたので深追いできず…。 さっきのつきあたりのところまで戻ると、そのまま歩行者専用の橋になります。
山の上のレストランへ
そしてまたメディアツアー一行と合流。しばし墓地を歩きます。 ふとなぜ日本ではこうした「花壇」的なものではなく「切り花」を飾るのだろうという疑問がわきました。切り花だとすぐに枯れてしまい、片付ける必要が出てくるのに。何か宗教的な意味があるのでしょうか。 さらにいうとカットされたことで死んでしまった花を「生け花」と呼ぶのもなぜでしょう。普段あたりまえに思っていることでも外国に出て違ったものを見てみると、なぜだろうと疑問がわくのがおもしろいです。 ちなみに同行した韓国人ジャーナリストのヒューに訊いたところ、韓国でも墓地に飾るのはカットした花だとのこと。 その墓地を通り抜けてシリウスコーグル山の上のレストラン「ガストハウス・シリウスコーグル(Gasthaus Siriuskogl)」へ向かいます。ここは駐車場がないので歩いて行くしかありません。 …ウソです。「桃太郎が生まれた場所」です。はい、それもウソです。でもまあこんな巨石や、ちょっといい景色に出会えます。 そしてここで食べた料理がどれも秀逸! しかも「歩いてしか行けないレストラン」だからありがたみが増します。もちろん日本の山小屋も「歩いてしか行けないレストラン」といえるかもしれませんが、ここまで本格的な料理を出すところはそうはないと思います。 「もっ、洩れちゃうよ~」感が出ている秀逸なデザイン。笑